経験の浅い日本語教師やこれから日本語教師になる人は、授業の準備や授業中にたくさん苦労されていることと思います。
養成講座で420時間以上も勉強したはずなのに、どうしてこんなに苦労するのかというと、やはり経験が少ないことと、教え方や文法の知識が足りないことが考えられます。
そこで、今回は「これから日本語教師になる予定の方」、「経験が浅い日本語教師の方」の助けとなる本をいくつか紹介したいと思います。
目次
教え方の参考になる本
1. 日本語の教え方ABC
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日本語の教え方ABCは初級日本語を直接法でどうやって教えたら良いのか例と一緒に示されています。
初級で登場する日本語がたくさん登場するので、初級クラスを担当する先生方はまず、読んでおきたい1冊です。
本書では、機能別で文型が紹介されているので自分が調べたい文型を見つけやすく、また読みやすいので、おすすめです。
みんなの日本語 教え方の手引き
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みんなの日本語を使って授業をする予定であれば必須の1冊です。
各課で登場する文型を直接法でどう教えたら良いのか2、3つ例が書いてあります。
また、留意点や導入後の練習方法についても書いてあるので、それらを参考にクラスでどのような練習をすれば良いのか考えやすいです。
ただし、こちらの本に書かれていることをそのまま実施すれば、必ず学生が理解してくれるというものではないので、この本を参考にしつつ自分なりの教え方を考えていく必要はあるので、注意してください。
日本語授業の進め方 生中継
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2018年末に発売された本で、25年以上のベテラン教師の方の実際の生授業を本を通して見ることができます。
本書では、導入から練習、活動までの授業の一連の流れが写真付きで紹介されているので、大変わかりやすく、まだ教壇にたったことが無い先生でもイメージしやすいように工夫されています。
また、一部動画もあるので、生の授業を見学できる点は大変良いと思いました。
初級文法の参考書
1. 初級日本語文法と教え方のポイント
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初級で登場する文法項目が69取り上げられていて、それぞれの文法で学習者がどういった間違いをしやすいのか、どのように指導すれば良いのかなどが記されています。
他にも文法書籍はありますが、この本1冊あれば初級文法のほとんどを理解することが可能です。
また、わかりやすい日本語で書かれているので、読みやすく日本語教師なら手元に置いておきたい1冊です。
2. どんなときに使う日本語文型辞典
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JLPT N1〜N5で登場する文型が紹介された本です。
各文型にレベルが書いてあり、説明には英語訳もついている点がとても便利です。
また、5つ前後例文もあるので、例文が思いつかない場合にも参考にすることができます。
説明がシンプルに書かれているので、読みやすく、辞書として持っておくと良いと思います。
3. くらべてわかる 初級 日本語表現文型ドリル
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初級で登場する文型表現の中から、似たような文型表現を取り上げ、どういったニュアンスの違いがあるのか解説が書かれた本です。
初級前半では、学習者からの質問は少ないかもしれませんが、初級後半になってくると、似たような文型がたくさん登場するのでそれらの違いを聞かれることがよくあります。
もしわからなかったら調べて後日回答するというやり方でもいいかもしれませんが、毎回それですと、学生からの信頼度も下がってしまいます。
そうならないためにも、この本を読んだり、普段から似たような文型の違いを分析することはとても大切です。
まとめ
今回は経験の浅い日本語教師やこれから日本語教師になる人におすすめの本を紹介しました。
教壇に立ってから困らないようにできるだけ早く、文法を分析したり、教え方を学んでおいた方が良いでしょう。
今回、紹介した本はどれも役に立つものばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。