このページでは日本語の数量詞でよく使うものをまとめています。
数量詞とは?
数量詞とは数を表す言葉で、以下のようなものがあります。
- 数詞:1、2、3、・・・
- 数詞 + 助数詞:1本、4冊、3杯・・・
このページでは、日本語で登場する数量詞について、見ていきましょう。
よく使う数量詞
それではよく使う数量詞を紹介していきます。(順番は50音順です。)
位:い
「位」はランキングの順位を言うときに使います。
- 田中選手が1位でゴールしました。
- 日本は残念ながら3位と言う結果でした。
円:えん
「円」はお金を数えるときに使います。
- 給料は23万円以上のところ希望です。
- 1億円当たったら、何を買いたいですか。
ただし、会話では「円」を省略して使う場合もあります。
回:かい
「回」は回数を数えるときに使います。
- 私は1日に3回、コーヒーを飲みます。
- アメリカにこれまで5回行ったことがあります。
同じ意味を表す語として「度」という言葉もあるので、知っておきましょう。
「回」と大きな違いはありませんが、「度」のほうが少し硬い言葉です。
階:かい
「階」は建物のフロアを言う時に使います。
- ユニクロは何階にありますか。
- 私の部屋は5階です。
ヶ国:かこく
「ヶ国」は国の数を数えるときに使います。
- 私はこれまで10ヶ国以上の国を訪れました。
- 世界には200ヶ国以上の国があると言われている。
貫:かん
「貫」は握り寿司を数えるときに使います。
- 友達は回転寿司に行くと、いつも50貫以上食べます。
- この寿司屋は1貫1,000円以上もします。
元々「貫」は今のような個数を表す単位ではなく、分量を表す単位でした。
1貫あたりは、だいたい40〜50gで、これは今のお寿司屋さんで売られている2個分のお寿司に相当します。
そのため、以前はお寿司2個を一貫として計算していました。
しかし、それだと、お寿司1個が0.5貫になってしまいますよね。
当時のお寿司屋さんの中には、ネタの大きさを売りにしているお店もあったので、0.5貫というと、ちょっと少ない気もします。
そこで、お寿司1個を1貫として売りに出すお店が増え、現代では1貫がお寿司1個を表す単位になりました。
曲:きょく
「曲」は歌の数を数えるときに使います。
- アンコールに応えて、もう2曲だけ演奏するね。
- 新しいアルバムには未発表の曲が10曲収録されているそうだ。
kg:キログラム
「kg」は重さを表す単位です。
話し言葉では「キログラム」を「キロ」と言うことが多いです。
- ご飯の量を減らしたら、1ヶ月3kgも痩せたわ!
- この肉は1kgあたりいくらですか。
組:くみ
「組」はグループの単位を表します。
- 毎年、社内恋愛でカップルになる人が1組はいる。
- みなさん、3人1組になってください。
軒:けん
「軒」はお店や家などの建物を数えるときに使います。
比較的小さめの建物が対象です。
- え、まだ飲むの?次のお店でもう3軒目だよ。
- 田舎にはコンビニが1軒もない場所もあるので、不便だ。
件:けん
「件」は事柄を数えるの時に使います。
よく私生活で耳にするのは事件、メールの数や留守番電話のメッセージなどの数などです。
- 未読のメールが100件以上ある。
- 留守番電話サービスにメッセージが1件あります。
個:こ
「個」は小さいものを数える場合で、かつ他の数量詞で言い表すことができないときに使います。
- 今日はりんご1個、10円セール実施中。
- 箱の中にはまだキャラメルが5個、残っている。
「つ」で言い換えられることも多いが、目に見えないような抽象的なものは「個」で数えることができません。
校:こう
「校」は学校や大学を数える時に使います。
- 大学受験は滑り止めも含めて4校受ける予定です。
- 子供の減少に伴い、この地域では2校が廃校になった。
冊:さつ
「冊」は本や雑誌、教科書などを数えるときに使います。
- 外国語を学びたいなら、辞書は1冊はあったほうがいい。
- 私は1ヶ月に10冊以上、本を読みます。
皿:さら
「皿」はレストランなどで、料理が乗ったお皿の数を数える時に使います。
- 昨日、回転寿司に行ったんだけど、彼氏が30皿も食べたんだよ。
社:しゃ
「社」は会社の数を数えるときに使います。
- 私が就職活動していた頃は、20社は面接を受けたなあ。
- 今日は営業活動で5社回る予定です。
錠:じょう
「錠」は薬を数えるときに使います。
- この薬を食後に2錠飲んでください。
- 15歳未満の場合は1錠、15歳以上の場合は2錠飲んでください。
足:そく
「足」は靴や靴下を数えるときに使います。
左右ペアで1足です。
- 靴を1足買うと、2足目が30%OFFになります。
台:だい
「台」はコンピューターや電子レンジといった機械や、車、バイクといった乗り物を数えるときに使います。
- 木村さんはお金持ちで、車を5台も持っています。
- 私はコンピューターが好きで3台持っています。
つ
「つ」は一般的な物の単位で、他の多くの数量詞と置き換えて使うことができます。
ただし、目に見えないような抽象的な物の場合、「つ」を使う必要があります。
- おばちゃん、飴玉1つちょうだい。
- いいアイデアが1つ思い浮かんだ。
通:つう
「通」は手紙、ハガキ、emailを数える時に使います。
- 毎年、年賀状を20通は送ります。
- アメリカに住んでいる友達から手紙を1通受け取った。
頭:とう
「頭」は牛やライオン、象など、大きい動物を数える時に使います。
- この動物園にはライオンが10頭もいるそうです。
- 上野動物園にいる2頭のパンダはとても人気があります。
人:にん
「人」は人を数えるときに使います。
- 教室にはアメリカ人が2人います。
- この会社には女性社員が10人しかいません。
匹:ひき
「匹」は犬や猫、昆虫など比較的小さい生き物を数えるときに使います。
- 私は猫を5匹飼っています。
- 私の国では、毎日のように何匹もゴキブリを見かけます。
杯:はい
「杯」はグラスや茶碗に入ったものを数えるときに使います。また、例外として「イカ」を数えるときにも使われます。
- ビールをもう1杯ください。
- ワインでも1杯いかがですか。
箱:はこ
「箱」はダンボールや箱型の物を数えるときに使います。
- ダンボール1箱こちらの住所に送りたいんですが、いくらかかりますか。
- 田中さんは1日に1箱分のタバコを吸います。
番:ばん
「番」は順番を数える時や順位を言う時にときに使います。
数字の前に「第」をつけて「弟〜番」のように言うこともあります。
- 田中さん、3番の答えを教えてください。
- 2番なんて嫌よ。やっぱり私は1番になりたい。
本:ほん
「本」は、鉛筆や髪の毛のように長く、細いものを数えるときに使います。
- ネギを1本ください。
- あ、田中さん、白髪が2本生えてるよ。
枚:まい
「枚」は紙やTシャツなど薄いものを数えるときに使います。
- 白い紙を1枚とってください。
- 今ならTシャツを2枚買うと、さらに1枚プレゼント。
名:めい
「名」は人を数える時に使います。
尊敬表現で、日常生活ではよくレストランで店員がお客様に人数を尋ねる時に耳にすることでしょう。
- 何名様でしょうか。
- 3名様ご来店です。
羽:わ
「羽」は鳥類の動物を数える時に使います。
ただし、例外でうさぎを数える時も「羽」が使われます。
- この動物園にはペンギンが20羽以上います。
- 白鳥が1羽向こうの方へ飛んでいきました。
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最後に
今回は日本語の数量詞について紹介しました。
日本語にはもっともっとたくさんの数量詞が存在しますので、今度も少しずつこのページに他の数量詞も追記していく予定です。