よく経験が浅い日本語教師の方の中に「自動詞 = 無意志動詞」だと思い込んでいる人がいるので、このページではこれら2つの違いについて紹介します。
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無意志動詞とは?
無意志動詞は名前の通り人の意志を含まない動詞を指します。
もう少しイメージしやすいように言うと、人の意志でコントロールできない動詞です。
例えば、以下のような動詞があります。
無意志動詞の例
開く、閉まる、降る、つく、なる、出る etc
例えば「雨が降る。」は人の意志でコントロールできませんね。いつ雨が降るか時間を指定することはできません。
また、「電気がつく。」もマジシャンではない私たちにはコントロールすることは不可能です。
このように、人の意志でコントロールできない動詞を無意志動詞と読んでいます。
尚、自動詞に関する説明は以下の記事を参照ください。
【日本語の文法】自動詞と他動詞の違いこのページでは自動詞と他動詞のについて解説していきます。
自動詞とは?他動詞とは?
自動詞とは「ドアが開く」、「電気がつく」のよ...
どうして「自動詞 = 無意志動詞」だと思い込んでしまうのか?
先ほどの「無意志動詞の例」を見ていただくと、気がつくと思いますが、無意志動詞のほとんどが自動詞と同じです。
また、みんなの日本語では29課に自動詞が登場しますが、ここでは「ドアが開きます」や「電気がつきます」のように、無意志動詞のみが扱われています。
そのため「自動詞 = 無意志動詞」だと勘違いしてしまう先生がいるようです。
自動詞と無意志動詞の違いは?
自動詞は正しくは目的語を必要としない動詞を指すので、意志の有無は関係がありません。
そのため、「行く」や「座る」のような意志動詞(人がコントロールできる動詞)も自動詞に含まれます。
つまり、全ての自動詞が無意志動詞とイコールになるわけではないということです。
まとめ
自動詞と無意志動詞の違い
- 自動詞:目的語を必要としない動詞。「行く」や「立つ」などの意志動詞も含む。
- 無意志動詞:人が意志を持ってコントロールできない動詞。
以上、自動詞と無意志動詞の説明でした。
自動詞 ≠ 無意志動詞であるということがわかっていただけましたでしょうか。
日本語を勉強されている方の参考になれば幸いです。
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