初級の日本語教材ですと、「みんなの日本語」を使っている学校が依然として多いですが、中級からは学校により、使う教材がバラバラです。
私が持っている教材、使ったことのある中級レベルの教科書としては以下の物がありますが、この中ではどれがいいのでしょうか。
今回はこれらの中級教材の中から私のおすすめの教材を紹介します。
今回の内容はあくまでも個人的な意見です。
目次
中級レベルの総合学習書でおすすめなのは断トツで〇〇
私が持っている、使ったことのある教科書で一番よかったのは断トツで「できる日本語 中級」です。
理由は、
- 内容が単純に面白い
- 読解中心じゃない(活動も豊富)
- 1冊でN2レベルまでの文法がある程度カバーされている
といった理由が挙げられます。
他の教科書は「まるごと 日本のことばと文化」を除き、「読解中心」の構成になっているので、授業が単調になりがちです。
進め方は色々ありますが、トピックについて話し合い、文章を読んで、質問に答え、新しい文型の練習をするといった流れで進めることが多く、JLPT対策としては良いのかもしれませんが、実際の生活で使えるようにするには、工夫が必要です。
一方で、「できる日本語」の場合は、場面や状況が設定されていて、その場面や状況に遭遇した時にどういった日本語を使えば良いのか考え、学ぶスタイルなので使用場面がイメージしやくす、また「出会い」や「買い物」、「緊急時の対応」など実生活で役立つ場面が多いです。
また、読解中心ではなく、ロールプレイをしたり、自分の経験について話したりする活動もあるので、日本語を総合的に学ぶことができますし、内容も面白いです。
「まるごと 日本のことば文化」と比べてどうなのか?
国際交流基金が開発した「まるごと」ですが、こちらも「できる日本語」のようにロールプレイやその他の活動がたくさんあります。
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全ページカラーなのでとても綺麗で、かつ内容も面白いです。
私自身、この教科書を持っているだけで使ったことはないので比較するのは難しいですが、「できるの日本語」ほうが扱っている文法が多くN2まで対応していること、また副教材「ワークブック」があることからこちらを利用することにしました。
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「まるごと 中級」はN3レベル相当で、かつボリュームが多いので、JLPTの受験も視野に入れるのであれば、個人的には「できる日本語」のほうが使いやすい印象です。
JLPTを考慮せず、単純に生活に必要な日本語を学びたいという学生であれば、「まるごと」のほうが面白いかもしれません。
できる日本語のマイナスポイントは?
1つは文型の解説がないことでしょうか。
「中級の日本語」や「上級へのとびら」には1つ1つの文型に英語での解説があります。ですから学習者が予習や復習をするときに役に立ちます。
しかし、できる日本語にはそれがないので、学習者が一人で勉強するのは難しいでしょう。
もう1つマイナスポイントとしては、漢字の副教材がないことが挙げられます。
初級や初中級には「漢字たまご」という関連教材がありましたが、この中級版は今のところありません。
初級・初中級の内容がかなり良いできだったので、今後中級版も出版されることを願っています。
中級語彙のテキストでおすすめなのは〇〇
語彙の副教材としておすすめなのは「にほんご語彙力アップトレーニング」です。
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タイトルは「語彙力アップ」とありますが、Can-do設定やロールプレイもあり、とても役に立ちます。
内容は「料理」や「買い物」などのトピックがあり、そのトピックでのゴール(例えば「料理の作り方を説明できる」)を達成するために「単語」→「句」→「文」という流れで練習し、そして最後はロールプレイをしてゴールが達成できるか確認します。
単に単語を覚えるのではなく、その単語を使っての活動があるので、面白くまた学習者にもかなり役に立つのでおすすめです。
最後に
今回は日本語の中級教材でおすすめの「総合学習書」と「語彙のテキスト」について紹介しました。
今、教材選びに悩んでいるという方はぜひ参考にしてみてください。
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