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- 助数詞(ひとつ〜とお)
- 助数詞(枚/台)
- 助数詞(人)
- <期間>に<〜回>
- <期間>〜ます
- 〜から〜まで<時間・期間>かかります
目次
第11課の目標
- 数量、人数、時間、期間などを言い表すことができる。
文型1:助数詞(ひとつ〜とお)
準備物:消しゴムやりんごなど。
導入方法:物を見せながら数え、導入する。
導入方法
1. ひとつ〜とお
T:これは何ですか。
S:消しゴムです。
T:そうですね。消しゴムです。
T:(消しゴムを筆箱から出しながら)ひとつ、ふたつ、・・・・とお。
何度か繰り返し、ある程度言えるまで練習する。
ひとつ〜とおまで言えるようになるには少し時間がかかるので、宿題にしておいても良いと思います。
2. 〜が〜つあります
T:(もう一度消しゴムを出して)消しゴムがあります。
T:消しゴムが1つあります。
T:(もう一つ出して)消しゴムが2つあります。
T:(もう一つ出して)消しゴムが?
S:3つあります。
T:(もう一つ出して)?
S:消しゴムが4つあります。
10まで続ける。
けしごむが ひとつ あります。
T:3。消しゴムが3つあります。2
S:消しゴムが2つありあます。
T:6。
S:消しゴムが6つあります。
練習
●口慣らし:絵を見せて「~が~つあります」の文で答えさせる
展開1:いくつ
T:(ランダムに消しゴムを取り出して)けしゴムが1つありますか?2つありますか?3つありますか?いくつありますか。
S:4つあります。
けしごむが いくつ ありますか。
・・・よっつあります。
時々、「いくつありますか。」の質問に答えるとき、「4つがあります」と答える学生がいます。「が」は省略された名詞の後に来るので、もし間違える学生がいたら注意しましょう。
・(りんごが)4つあります。
練習
●教科書の問題を使って練習する(B1)
●Q&A(チェーンドリル)
T:(絵を見せて)りんごがいくつありますか。
S1:2つあります。
T:(絵を見せて)S1さん、S2さんに。
S1:S2さん、みかんがいくつありますか。
S2:5つあります。
展開2:〜を〜つ〜ます
T:私はスーパーへ行きました。これを買いました。何ですか?
S:卵です。
T:そうですね。いくつありますか。
S:4つです。
T:はい、私は昨日、たまごを4つ買いました。
T:私は昨日、これも買いました。何ですか。
S:みかんです。
T:そうですね。いくつありますか。
S:5つです。
T:はい、先生は?
S:先生はみかんを5つ買いました。
りんごを よっつ かいました。
みかんを いつつ かいました。
練習
●教科書の問題を使って練習する(C1)
●クイズ
T:私はスーパーへ行きました。りんごを3つ買いました。それから1つ食べました。今、いくつりんごがありますか。
S:2つあります。
文型2:助数詞(〜枚 / 〜台)
準備物:枚:紙やシャツ。台:携帯電話やタブレット
導入方法:物を見せながら数え、導入する。
導入方法
T:これは何ですか。
S:紙です。
T:そうですね。
T:1枚、2枚、3?
S:3枚
T:4?
S:4枚
10まで数える。
T:(絵カードを見せて)お皿が3枚あります。
T:(絵カードを見せて)S1さん?
S1:紙が4枚あります。
かみが よんまい あります。
T:じゃあ、これは何ですか。
S:タブレットです。
T:そうですね。1台、2台、3?
S:3台
T:4?
S:4台
10まで数える。
T:(絵カードを見せて)スマホが6台あります。
T:(絵カードを見せて)S1さん?
S1:車が5台あります。
スマホが 6だい あります。
展開
T:(絵カードと?カードを見せて)スマホが何台ありますか。
S:3台あります。
T:(絵カードと?カードを見せて)切手が何枚ありますか。
S:3枚あります。
スマホが なんだい ありますか。
・・・さんだいあります。
きって なんまい ありますか。
・・・さんまいあります。
練習
●教科書の問題を使って練習する(B2/B3)
●絵カードを見せて文を作る練習
●Q&A
T:教室に何台、プロジェクターがありますか。
S:1台あります。
文型3:助数詞(人)
準備物:特になし
導入方法:学生を数えながら導入する。
導入方法
T:中国人の学生は誰ですか。
S:はい
T:ひとり、ふたり、さんにん・・・。
T:教室に中国人の学生が5人います。
T:じゃあ、韓国人の学生は誰ですか。
S:はい。
T:教室に
S1:韓国人の学生が3人います。
かんこくじんの がくせいが さんにん います。
展開:何人
T:じゃあ、(?カードを見せながら)タイ人の学生が何人いますか。
S:2人います。
タイじんの がくせいが なんにん いますか。
・・・ふたりいます。
練習
●教科書の問題を使って練習する(B4)
●Q&A
T:教室に何人、中国人がいますか。
・教室に何人、女の人がいますか。
・教室に何人、男の人がいますか。
・教室に何人、(国名)の人がいますか。
展開:兄弟/家族は〜人です。
T:S1さんは兄弟がいますか。
S1:はい、います。
T:兄弟が何人いますか。
S1:3人います。
他のSにも質問する。
T:(家族の絵を見せて)家族です。家族は4人です。
S:これは私です。姉と父と母がいます。
T:じゃあ、S1さんの家族は何人ですか?
S1:6人です。
「家族/兄弟は〜人です。」という場合、自分を含めた数を答えるが、「兄弟が〜人います」と答える場合は、自分を除いた数を答えなければいけない。
【英語で補足】
When you tell the number of siblings, If you use 「です」, it includes the speaker along with his/her siblings. On the other hand, if you use 「います」, it excludes the speaker from the total number.
練習
●教科書の問題を使って練習する(C2)
●Q&A
T:S1さんは兄弟がいますか。
S1:はい。
T:何人いますか?
S1:3人います。
T:お兄さんですか?お姉さんですか?弟さんですか?妹さんですか?誰ですか。
S1:兄と姉と弟です。
文型4:<期間>に<〜回>
準備物:特になし
導入方法:一週間の曜日を板書し、特定の曜日に○をつけ、「一週間に〜回〜ます」の文型を導入する。
導入方法
いちにち、ふつか、みっか、よっか、いつか、むいか、なのか、ようか、ここのか、とおか
いっしゅうかん、にしゅうかん、さんしゅうかん、よんしゅうかん、ごしゅうかん、ろくしゅうかん、ななしゅうかん、はっしゅうかん、きゅうしゅうかん、じゅっしゅうかん
いっかげつ、にかげつ、さんかげつ、よんかげつ、ごかげつ、ろっかげつ、ななかげつ、はちかげつ/はっかげつ、きゅうかげつ、じゅっかげつ
いちねん、にねん、さんねん、よねん、ごねん、ろくねん、ななねん/しちねん、はちねん、きゅうねん、じゅうねん
T:わたしは 漫画が好きです。 日曜日に読みます。月曜日読みます。火曜日読みません。水曜日読みません。木曜日読みません。金曜日読みません。土曜日読みません。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
○ | ○ | × | × | × | × | × |
T:1週間。(○の数を回数回数を数えながら)2回。
T:1週間に2回、漫画を読みます。
S:月曜日、火曜日、水曜日・・・土曜日。
同じように「映画をみます」や「ジョギングします」、「スーパーへ行きます」などを例に「〜週間に〜回〜ます」の文を提示し、意味を推測させる。
1しゅうかんに 2かい まんがを よみます。
練習
●口慣らし(完成練習)
T:1週間、3回、映画、見ます。
S:1週間に3回映画を見ます。
・1週間、2回、レストラン、ご飯、食べます。
・1週間、3回、コンビニ、行きます。
・1ヶ月、2回、本、読みます。
・1ヶ月、1回、図書館、行きます。
・1年、1回、国、帰ります。
展開1:何回
T:S1さんはよく本を読みますか。
S1:はい。
T:1週間に(?カードを見せて)何回、本を読みますか。
S1:1週間に3回、本を読みます。
T:3回読みます。
他の学生にも質問する。
いっしゅうかんに なんかい ほんを よみますか。
・・・3かい よみます。
練習
●教科書の問題を使って練習する(B5)
●Q&A
・1週間に何回、日本語を勉強しますか。
・1週間に何回、レストランでご飯を食べますか。
・1ヶ月に何回、本を読みますか。
・1ヶ月に何回、国の料理を食べますか。
・1ヶ月に何回、ラーメンを食べますか。
・1年に何回、図書館へ行きますか。
・1年に何回、国へ帰りますか。
・1年に何回、旅行しますか。
展開2:ぐらい
T:私は本が好きです。1月に5回読みました。2月に4回読みました。3月に6回読みました。4月に4回読みました。
1月 | 5回 |
2月 | 4回 |
3月 | 6回 |
4月 | 4回 |
T:私は1ヶ月に4回ぐらい本を読みます。
同じような例で、「デパートに行く回数」や「コンビニへ行く回数」などを言い、「ぐらい」の意味を推測させる。
いっかげつに 4かい ぐらい ほんを よみます。
文型5:<期間>〜ます
準備物:特になし
導入方法:何時に寝て何時に起きたか、何時から勉強して何時に終わったかなどを質問し、導入する。
導入方法
いっぷん、にふん、さんぷん、よんふん、ごふん、ろっぷん、ななふん/しちふん、はっぷん、きゅうふん、じゅっぷん/じっぷん
いちじかん、にじかん、さんじかん、よじかん、ごじかん、ろくじかん、しちじかん/ななじかん、はちじかん、くじかん、じゅうじかん
T:S1さんはたいてい、何時に寝ますか。
S1:11時に寝ます。
T:(11:00と板書して)じゃあ、何時に起きますか。
S1:6時に起きます。
T:(6:00と板書して)S1さんは毎日、11時から6時まで寝ますね。
S1:はい。
T:(11:00〜6:00の下に7hoursと書く)
12;00〜6:00
=7hours
T:S1さんはたいてい7時間寝ます。
他の学生にも同じような質問をして、今度はSが「〜時間寝ます。」と答えさせる。
7じかん ねます。
練習
●口慣らし(完成練習)
T:国、2ヶ月、日本語、勉強しました。
S:国で2ヶ月、日本語を勉強しました。
展開:何時間、何日、何週間、何ヶ月、何年 = どのくらい
T:S1さんはいつも何時間寝ますか。
S1:6時間寝ます。
T:S2さんは何ヶ月日本語を勉強しましたか。
S2:3ヶ月勉強しました。
T:S3さんは国の大学で何年勉強しましたか。
S3:4年勉強しました。
なんじかん ねますか。
なんかげつ べんきょうしましたか。
なんねん べんきょうしましたか。
なんじかん
なんにち
なんしゅうかん = どのくらい
なんかげつ
なんねん
T:いいですね。何時間、何ヶ月、何年、勉強しました。
T:「どのくらい」もいいです。
T:何時間、寝ましたか。どのくらい寝ましたか。
T:何ヶ月、日本語を勉強しましたか。どのくらい日本語を勉強しましたか。
T:S1さんは昨日、どのくらい日本語を勉強しましたか。
S1:5時間勉強しました。
練習
●Q&A
・毎日、どのくらい日本語を勉強しますか。
・夏休み、どのくらい国にいますか。
・どのくらい日本に住みますか。
・いつも、どのくらい寝ますか。
展開:〜だけ
英語圏のクラスなら「だけ」=「only」で指導しても良いでしょう。注意すべき点は英語では「only + 名詞」だが、日本語の場合「名詞 + だけ」と語順が逆になる点である。
T:私は毎日忙しいです。月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日、土曜日働きます。
S:え、土曜日も。
T:はい。
S:休みは日曜日ですか。
T:はい、私の休みは日曜日だけです。
T:私は毎日忙しいです。昼休みは全然ありません。
S:本当ですか。
T:はい、10分だけです。
やすみじかんは 10ぷんだけ です。
only + noun = noun だけ
練習
●教科書の問題を使って練習する(B6/B7)
文型6:〜から〜まで<時間・期間>かかります
準備物:絵カード
導入方法:2つの場所を提示して、その間を移動する際にかかる時間を示し導入する。
導入方法
T:(写真を見せて)ここはどこですか?
S:日本です。
T:そうですね。日本です。(写真を見せて)じゃあ、ここはどこですか?
S:韓国です。
T:そうですね。(日本と韓国の写真をWBに貼り、線で結び、飛行機の絵を見せながら)1時間半。
T:日本から韓国まで飛行機で1時間半かかります。
他にも国を変えたり、学校から駅までの時間を例に挙げて導入する。
にほんから かんこくまで ひこうきで 1じかんはん かかります。
練習
●教科書の問題を使って練習する(C3)
●Q&A
・家から駅までどのくらいかかりますか。
・家から学校までどのくらいかかりますか。
・日本から学習者の国までどのくらいかかりますか。
・大阪から京都までどのくらいかかりますか。
・学校から(学校周辺のデパートや本屋など)までどのくらいかかりますか。
追加練習(宿題)
文法の復習や練習に以下のテキストを使用する。
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