「オノマトペ」とは何だか不思議な言葉ですが、一度はどこかで聞いたことがあるという人も多いはず。
皆さんはこの言葉の意味を知っていますか?
このページでは日本の言葉「オノマトペ」について紹介していきます。
オノマトペとは?
オノマトペとは日本語でいう「擬音語」や「擬態語」のことを指します。
どうして「オノマトペ」という不思議な単語を使うのかというと、これはフランス語の「onomatopée」から来ています。
日本語のオノマトペ
擬音語とは
擬音語とは「音」という漢字が使われていることから、物が出す音や生き物の鳴き声などを言葉で表現した物になります。
「擬」とは「まねる」、「似せる」といった意味があります。
擬音語の具体例を挙げると次のようなものがあります。
- 雨がザーザー降る。
- 風がビュービューと吹く。
- 犬がワンワンと吠える。
- お腹がグーグー鳴る。
これらはどれも音を描写した物ですよね。ですから擬音語と呼ばれます。
擬態語とは
一方で擬態語とは「態」という漢字が使われていることから、状態や状況、心情などを言葉で表現したものになります。
擬態語の具体例を挙げると次のようなものがあります。
- 陽子の肌ってスベスベだよね。本当に羨ましい。
- クライマックスでジャックがどうなるのかと思って、ハラハラしたよ。
- お風呂に長い時間浸かっていたので、手がシワシワになった。
- なんかウキウキしてるね。良いことでもあった?
上記の例文はいずれも状態や状況、心情などを描写していますよね。
そのため擬態語と呼ばれています。
オノマトペは便利だけど、外国人にとって難しい
オノマトペはコミュニケーション上かなり便利な言葉で、気持ちや状態を細かく表現することができます。
例えば、医者に症状を説明するときをオノマトペを使うと次のような表現が使えます。
- チクチク
- ヒリヒリ
- クラクラ
- ゾクゾク
- ムカムカ
- ズキズキ
これらをオノマトペなしに説明するとなると大変ですが、オノマトペを使えばたったの4文字で症状を説明できることができるのです。
しかし、そんな便利なオノマトペですが、日本語を勉強している外国人にとってはかなり難しいようです。
もちろん、海外にもオノマトペはありますが、日本ほどではありません。実際、日本のオノマトペは4000語以上あると言われており、しかも似たような物が多数あるので、外国人にとっては微妙なニュアンスの違いを理解するのが困難なようです。
じゃあ、「擬音語はまだ簡単じゃないの?」と思う人もいるかもしれませんが、擬音語の場合でも日本人が感じる音と外国人が感じる音が異なるので、難しいのが現状です。
例えば、犬の鳴き声は日本人にとって「ワンワン」ですが、外国人にっては聞こえる音が違うのでそれが理解できないのです。
オノマトペについてもっと知りたい人は?
以上、このページでは日本語のオノマトペについて触れましたが、もっとオノマトペについて知りたいという人は以下のページにオノマトペに関する説明や例文などを紹介しているので、こちらもお読みください。
また、辞書もあるのでたくさん詳しく知りたいという人はこちらもおすすめです。
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