中級の日本語を教えていると、初級以上に似たような文型がぞろぞろと出てきて、説明に苦労した経験をお持ちの先生も多いはず。
そのため、辞書は必須のアイテムなわけですが、書店には色々な種類の辞書が売られていますよね。
そこで、今回は私がこれまでに使ったものの中から、特によかったものをピックアップして紹介します。
目次
日本語教師にオススメの中級文型辞典
私が実際に使って、よかった・使いやすかったものは次の3つです。
1. 生きた例文で学ぶ 日本語表現文型辞典
(2024/11/21 03:07:55時点 Amazon調べ-詳細)
「生きた例文で学ぶ 日本語表現文型辞典」は中上級で学ぶ300以上の文型の意味、接続、例文が紹介されている辞典です。
「生きた例文で学ぶ」とあるように、紹介されている例文は私たちが普段の生活の中で見たり、聞いたり、使ったりするものが多く、とても実用的です。
各文型には6〜7個の例文が紹介されているので、導入のための例文を準備する際にも役に立ちます。
私は個人的にこちらの辞典が一番好きです。
- 紹介されている例文が実用的
- 例文の数が多い
2. どんなときどう使う 日本語表現文型辞典
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「どんなときどう使う 日本語表現文型辞典」は先ほどの「生きた例文で学ぶ」と同様に文型の意味、接続、例文が紹介されている辞典です。
こちらは中上級だけでなく、初級の文型(N5 、N4)もカバーされているので、数が多いです。
例文の数は、文型により異なりますが各文型で3〜6個ぐらい紹介されています。
例文の質で見た場合は、個人的には「生きた例文で学ぶ」のほうが良いと思いますが、こちらの本は実はKindle版(電子書籍)も出ていて、それが非常に使いやすく便利です。
Kindle版については以下で紹介しているので、興味がある方はお読みください。
- 文型がN5〜N1までカバーされている
- Kindle版が使いやすく、便利
3. 中級日本語文法と教え方のポイント
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「中級日本語文法と教え方のポイント」は先ほどの2つとは違い、どちらかというと似たような文型の違いを理解する際に役立ちます。
例えば、「〜を通して」と「〜を通じて」は何が違うのか、「〜について」と「〜に関して」は何が違うのか、学習者がよくする間違いや質問されそうなポイント、対策などが書かれているので、とても役に立ちます。
- 学習者の誤用例が紹介されている
- どういった点が学習者にとって難しいのか解説がある
- 似たような文型の違いを理解する際に役立つ
もっと詳しく中級の文法を学びたいなら・・・
先ほど紹介した3つの本のうち「生きた例文 日本語表現文型辞典」と「どんなとき使う 日本語表現文型辞典」の内容は、例文や接続、意味などをパッと確認したい際によく使うものなので、そこまで解説は詳しくありません。
また「中級日本語文法と教え方ポイント」も、似たような文型を比較する際にはいいですが、全ての文法が網羅されているという訳ではありません。
そのため、中級日本語で登場する文法をもっと深く学びたいという方がいらっしゃったら「中上級を教える人のための日本語文法ハンドブック」をおすすめします。
こちらは、日本語の中級文法についてかなり詳細に書かれているので、日本語の文法を学びたい人におすすめで、一生使える文法書籍といっても過言ではないでしょう。
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ただし、先ほど紹介した3つの本に比べ、少し難しい言葉や専門用が使われているので、読んでいてストレスに感じることがあるかもしれません。
最後に
今回は中級日本語の文型辞典でおすすめのものをピックアップして紹介しました。
どれも私が使ったことのある本で、おすすめです。
現在、どの本を買おうか迷っていらっしゃる方はぜひ参考にしてみてください。