前回、以下の記事で日本語学習者がよく「多い」の使い方を間違えるという話をしましが、実はもう一つ、使い方を間違えやすい形容詞があります。
それがタイトルにもある「忙しい」です。
そこで、このページでは学習者がどういった間違いをするのか、また誤用が起こる原因などを紹介します。
【い形容詞】日本語学習者がよく間違う「多い」の誤用例とその原因日本語の初級で「い形容詞」が登場しますが、その中でも「多い」はよく学習者が間違って使う単語の1つです。
そこで、このページでは「多...
よくある誤用例
次の例文を見てください。これらは日本語学習者がよくする間違いです。
- 東京は忙しい街です。
- 大阪は忙しい街です。
日本人からすると、これらの文は不自然な文ですよね。
「忙しい」という単語は「私は今忙しいです。」や「ミラーさんは忙しそうです。」のように人に対して使う単語ですよね。
なのに、上の例文の場合は「忙しい街」と「街」に対して使っています。
では、なぜこのような間違いが起こるのでしょうか。
学習者が「忙しい」の使い方を間違える理由
実はこれは英語による影響です。
「忙しい」は英語に訳すと、”busy”ですよね。
そのため「忙しいはbusyですよー」とだけ、教えた場合はさっきのような誤用を起こす可能性があります。
理由は“busy”という単語は人だけでなく、”busy town”のように街にも使うことができるからです。
そのため、日本語教師の方は補足として「忙しい」は人に対して使うということを指導する必要があります。
では、”busy town”のように街に対して言う場合はどう言えばいいのかというと、な形容詞「にぎやか」を使うといいでしょう。
最後に
今回は学習者がよく使い方を間違える形容詞「忙しい」について紹介しました。
日本語教師の方は、形容詞を教える際に注意してください。
また、学習者が誤用を起こした時に、すぐに訂正できるように、しっかりと準備しておきましょう。
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