初めて教壇に立つときは誰でも緊張しますね。
「ちゃんと教えられるかな?」、「学生が私の教え方で理解してくれるだろうか?」、こういった不安を抱えている新米教師も多いはず。
そんなときに役立つのが「日本語の教え方ABC」です。
私が日本語教師として教壇に立つ前、教壇に立ってからもちょくちょくお世話になっていたこちらの本。
少し古い書籍ですが、日本語の具体的な教え方が紹介されているので、これから日本語を教える方、新米日本語教師の方におすすめです。
今回はこちらの本を紹介。
こちらの本は文型シラバスで日本語を教える場合に役立つ書籍です。最近はタスク先行型で教える学校もあり、その場合はあまり役に立たないかもしれません。
「日本語の教え方ABC」ってどんな本?
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「日本語の教え方ABC」はタイトルの通り、日本語の教え方が記された書籍です。
「教え方」は定番の直接法。つまり日本語で日本語をどう教えたら良いのか例を示しながら詳しく書かれています。
また、教え方だけでなく、「文型に関する知識」や「例文」、「文型を使ったタスク例」なども書かれているので、「教壇に立つ前にこういうことが知りたかった」という情報が盛り沢山です。
本書の構成は、各課でまず「文型」が紹介され、その文型に関する「知識の整理」、「教え方の例」、「授業で使えるタスク紹介」という流れで進んでいきます。
巻末には、タスクシートも用意されているので、そのままコピーして使うことも、少し中身を変えて使うこともできます。
「日本語の教え方ABC」に登場する文型は?
本書には以下の文型について、指導法が記されています。
- 第1課 名詞文
- 第2課 こ・そ・あ・ど
- 第3課 動詞文 その1
- 第4課 動詞文 その2
- 第5課 動詞文 その3
- 第6課 形容詞文
- 第7課 存在
- 第8課 ~は~が文
- 第9課 比較
- 第10課 授受
- 第11課 て形 その1
- 第12課 て形 その2
- 第13課 ない形
- 第14課 辞書形
- 第15課 た形
- 第16課 普通形
- 第17課 名詞修飾
- 第18課 許可・禁止
- 第19課 可能動詞
- 第20課 自動詞・他動詞
- 第21課 意向形
- 第22課 条件文 その1
- 第23課 様態
- 第24課 推量
- 第25課 行為の授受
- 第26課 理由・変化
- 第27課 条件文 その2
- 第28課 受け身
- 第29課 使役
- 第30課 敬語
初級文型が全て網羅されているわけではないですが、けっこうボリュームがあります。
「日本語の教え方ABC」の改善ポイント
冒頭の「注意点」にも書きましたが、この書籍は文型指導が中心なので、最近注目されつつあるタスク先行型の授業では場合は役に立ちません。
書籍が出版された当時はタスク先行型の授業なんて、どこもやっていなかったので仕方がありませんが、今後はタスク先行型で授業を進める学校も増えて来ると思うので、そういった場合のアプローチの仕方なども紹介してもらえると嬉しいですね。
とはいえ、書籍が出たので1998年なので仕方がありませんが。
あと、タスクシートはCD-ROMあるいはサイトからダウンロードできるようにしてもらえるとありがたいと思いました。
口コミ
実践的
タイトルの通り「教え方」に焦点が当てられた一冊。文型の詳しい説明よりも、いかに学習者に教え込むか、いろいろ提示してくれる本です。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
とても使用しやすい本です
とても使用しやすいですし、オリジナルでここから別のことばに置き換えて使うことができます。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
日本語の文法に
日本語が全くできない、英語も通じないという人には使えないけど、日本人でも説明できない文法が分かりやすくのっています。持っていて損はない本です。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
最後に
今回は日本語指導のための参考書「日本語教え方ABC」について紹介しました。
古い本なので、少し今の教え方に合わない部分もあるかと思いますが、参考になる情報もたくさんあるので、これから日本語教師を目指す方や新米日本語教師の方はぜひチェックしてみてください。
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