「〜する必要がない」という意味を表す文型に「〜までもない」と「〜なくてもいい」という文型があります。
例えば、次のような文です。
・転んでちょっと擦りむいた程度だし、病院に行くまでもないよ。
・転んでちょっと擦りむいた程度だし、病院に行かなくてもいいよ。
これらは、どちらも「怪我の程度が軽いので、病院に行く必要がない」という意味の文ですね。
では、この2つの文型にどういった違いがあるのでしょうか?
今回は「〜までもない」と「〜なくてもいい」の違いについて見ていきましょう。
「〜までもない」と「〜なくてもいい」の違い
2つの文型は意味が似ていますが、「〜までもない」は「必要がない」と述べているだけではなく、それよりも別の行為で事足りるというニュアンスが含まれています。
なので、冒頭の文の「転んでちょっと擦りむいた程度だし、病院に行くまでもないよ。」は「大した怪我じゃないので、病院に行かなくても、絆創膏でも貼ったり、消毒したりすれば大丈夫。」といった意味になります。
では、次の例文はどうでしょうか。
・6歳未満の子供はバスの運賃を払う必要がない。
・6歳未満の子供はバスの運賃を払うまでもない。
なんだか「までもない」の文が不自然な感じがしますよね?
こちらの文では「6歳未満」 = 「運賃を払う必要がない」ということを表していて、「別の行為で事足りる」というわけではないですよね。
なので、こういった場合は「〜までもない」を使うことはできません。
まとめ
今回は「〜までもない」と「〜なくてもいい」の違いについて紹介しました。
2つの意味は似ていますが、状況によって「〜までもない」が使えないこともあるので注意しましょう。
「〜なくてもいい」と「〜までもない」の違い
どちらも意味は似ているが、「〜までもない」は 「別の行為で事足りる」というニュアンスも含む。
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