「収める」と「納める」と「修める」
それぞれ意味は異なりますが、どれも「おさめる」と読む漢字なので、場面によってはどれを使えば良いのか困惑することもあるでしょう。
そこで、今回はこれらの漢字の違いについて、確認してみましょう。
「収める」と「納める」と「修める」の違い
1.「収める」が意味するもの
「収める」は片付ける、中にしまう、自分の物にする、カメラなどに記録するといった意味があります。
「収める」を使った例文
- 鞘に刀を収める。
- 衣類をタンスに収める。
- 娘が楽しそうに遊ぶ写真をしっかりとカメラに収めた。
2.「納める」が意味するもの
「納める」はしかるべき所にいれる、しまう、支払うといった意味があります。
「しかるべき所に」というのがポイントで、「収める」に比べて「納める」は義務が伴います。
例えば「納」は「納税」や「納期」といった言葉に使われますが、「納税」は税金を支払う義務がありますし、「納期」は決められた期限までに必ず商品なり成果物を納品する義務があります。
このように行為に義務が伴う場合は、「納める」が使われることが多いです。
「納める」を使った例文
- 税金を納める。
- 授業料を納める。
3.「修める」が意味するもの
「修める」は学問や技術を学んで身に付けることを指します。
「収める」、「納める」とは全く異なる意味を持つので、間違えにくいですね。
「修める」を使った例文
- 学業を修める。
- 良い成績を修めた。
まとめ
「収める」、「納める」、「修める」の違いがわかりましたか?
最後に、3つの違いについてまとめておきます。
「収める」と「納める」、「修める」の違い
- 収める:片付ける、自分の物にする、カメラなどに記録するといった行為。
- 納める:しかるべき所にいれる、しまう、支払うといった行為。義務を伴うことが多い。
- 修める:学問や技術を学んで身に付けること。
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