「固い」と「硬い」と「堅い」
どれも「かたい」と読む漢字で、意味も似ているためすごくややこしい多いですよね。
例えば、「表情がかたい」、「かたい絆」、「口がかたい」。
それぞれ、どの漢字が正しいかわかりますか?
もしかしたら、あなたが普段使っている「かたい」という漢字は間違っているかもしれません。
そこで、今回は「固い」と「硬い」と「堅い」、この3つの意味の違いについて確認してみましょう。
「固い」と「硬い」と「堅い」の違い
1.「固い」が意味するもの
「固い」は次のような意味があります。
- 物と物、人と人がしっかりと合わさっていて容易に離れないこと、変化しにくいこと
- 心が揺るがないこと
①は「固い絆で結ばれている」や「靴紐を固く結ぶ」のようにしっかりと合わさっていて簡単には離れないこと、状態が変化しにくいことなどを表します。
②はの意味は決心が強いことを表します。「頑固」という単語も自分の意見や考えをなかなか改めようとしないことから「固」という漢字が使われています。
「固い」の対義語は「緩い」です
2.「硬い」が意味するもの
「硬い」は次のような意味があります。
- 丈夫で力を加えられても、簡単には形や状態が変わらないこと
- 緊張していて、ぎこちない様子
①の意味は「ダイヤモンド」や「石」を想像するとわかりやすいですよね。これらはいくら力を加えても簡単には割ることができません。
こういった物のかたさを表す場合は「硬い」という漢字を使います。
②の意味は「顔が硬い」や「表情が硬い」といった文で使われ、緊張などで顔がこわばっていたり、ぎこちない様子を表します。
- ダイヤモンドは硬い。
- 麺の硬さを選んでください。
- 体が硬い。
- どうした?表情が硬いよ!もっとリラックスして!
「硬い」の対義語は「柔らかい」です
3.「堅い」が意味するもの
「堅い」は次のような意味があります。
- 中が詰まっていてしっかりしている。砕けにくい。
- 信用がおける。
- 確かである。
- 真面目、几帳面。
①は例えば「堅い木材」のように使われ、スカスカではなく丈夫でしっかりしていることを表します。
②は「彼は口が堅い」のように、秘密を漏らさない、信用できるという意味で使われます。
③は「合格は堅い」、「修理費は10万円は堅いだろう」のように確実にそうなるであろうと言いたい場合に使います。
「堅牢」、「堅実」という単語に使われていることからも、なんとなく意味が想像つくかもしれませんね。
「堅い」の対義語は「脆い」です
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