「柔らかい」と「軟らかい」
どちらも「やわらかい」と読む漢字ですが、あなたはこの2つの漢字を正しく使い分けていますか?
今回はこれらの漢字の違いについて、解説していきます。
「柔らかい」と「軟らかい」の違い
1.「柔らかい」が意味するもの
「柔らかい」には次のような意味があります。
- ふっくらとしている。しなやかである。
- 穏やかである。
①は物に対して使われる意味で、「押したり、曲げたりしても元に戻るしなやかさである」ことを表します。
例えば、バランスボールを想像するとわかりやすいかもしれません。
ボールは座ったり押している間は凹みますが、手を話すとまた元の形に戻りますよね。
このように力を加えてもまた元に戻る場合は「柔」の漢字を使います。
「柔らかい」を使った例
- 柔らかい布団
- 柔らかいほっぺ
2.「軟らかい」が意味するもの
「軟らかい」には次のような意味があります。
- グニャグニャしている。ふにゃふにゃ。
- 手応えがない様子
「軟体動物」っていますよね。
タコやイカ、ナメクジなんかが該当するのですが、これらの生き物は全てグニャグニャしていますよね。
そのため「軟」の漢字が使われています。
また、やわらかいお肉や、煮込んでやわらかくなった野菜などにも「軟」の漢字が使われます。
これは「軟らかい」ものには、力を加えると元に戻らないという特徴を持っているためです。
そのため、「柔らかい」と「軟らかい」のどちらを使えば良いのか迷った場合は、押したり、力を加えることで元に戻るかどうかを考えてください。
元に戻る場合は「柔らかい」、戻らない場合は「軟らかい」を使います。
「軟らかい」を使った例
- じっくり煮込んで軟らかくなったお肉。
- 軟らかい土。
- 軟らかい体。
まとめ
「柔らかい」と「軟らかい」の違いがわかりましたか?
最後に、2つの違いについてまとめておきます。
「柔らかい」と「軟らかい」の違い
- 柔らかい:ふっくらとしている。力を加えても元に戻る。
- 要件:グニャグニャ。ふにゃふにゃ。力を加えると元に戻らない。
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