「重症」と「重傷」
どちらも「じゅうしょう」と読む漢字ですが、あなたはこの2つの漢字を正しく使い分けていますか?
今回はこれらの漢字の違いについて、解説していきます。
「重症」と「重傷」の違い
1.「重症」が意味するもの
「重症」は「重い症状」と書くことから次のような意味を持ちます。
- 重い病気であること。
- 病気の症状がよくないこと。
しかし、これだけですと「重い病気」ってどの程度?って話になりますよね。
もう少し具体的に言えば、3週間以上入院が必要な病気や症状のことを指します。
ちなみに、「重症」の反義語は「軽症」と言います。
「重症」を使った例
- 早めに手術しないと重症化する恐れがある。
- 今日の診察で私の病気は思っていたより重症であることがわかった。
2.「重傷」が意味するもの
「重傷」は「重い傷」と書くことから次のような意味があります。
- 怪我の状態が酷いこと。怪我の程度が重いこと。
こちらもどの程度の怪我が「重傷」っているの?って話になるので、具体的に言うと、全治1ヶ月以上の怪我を指します。
よって「重症」と「重傷」の使い分けは基本的に「病気」か「怪我」かによりますが、「重症」は「症状の程度」を表すので、「怪我の状態」について述べる場合も使うことがあります。
「重傷」の反義語は「軽傷」と言い全治1ヶ月以内の怪我のことを指します。
「重傷」を使った例
- 試合中に怪我をして、医者に全治3ヶ月の重傷だと言われた。
- 被害者は刃物で刺されて重傷を負った。
「重体」との違いは?
「重症」や「重傷」と似た言葉に「重体」という言葉がありますよね?
この言葉は
- 怪我や症状がひどく命の危険にある状態
という意味を持ちます。
つまり「重症」や「重傷」であっても、命の危険がないのであれば「重体」ではないということになります。
まとめ
「重症」と「重傷」の違いがわかりましたか?
最後に、2つの違いについてまとめておきます。
「重症」と「重傷」の違い
- 重症:病気や症状が重いこと。
- 重傷:怪我の程度が重いこと。
怪我の状態について述べる場合は「重症」という漢字を使うこともある。
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