「観賞」と「鑑賞」。
どちらも「かんしょう」と読む漢字で、「見る」ということはわかりますが、違いはなんでしょうか?
「趣味は映画かんしょう」なんていう人もいるかもしれませんが、この「かんしょう」は鑑賞なのでしょうか?それとも観賞なのでしょうか?
今回は紛らわしいこれらの漢字について解説していきます。
「観賞」と「鑑賞」の違い
1.「観賞」が意味するもの
「観賞」は見て楽しむことを表す言葉です。
「観」は「見る」という意味を表すことから、「目で見えるもの」を対象としており、中でも自然や景色などに使われることが多いです。
「鑑賞」を使った例
- 観賞魚の世話をする。
- 花を観賞する
2.「鑑賞」が意味するもの
「鑑」の漢字には「見極める」「品定めをする」という意味があり、「鑑賞」は芸術作品を味わって理解することを表します。
「昔のクラシックミュージックを鑑賞する」やのように見ること以外にも使うことができます。
「鑑賞」を使った例
- 絵画を鑑賞する。
- 舞台を鑑賞する。
3.映画かんしょうはどっち?鑑賞?観賞?
映画が芸術作品なのかどうかは人それぞれの主観によるものですよね。
では、映画の内容によって使い分けるのでしょうか?
実は「映画かんしょう」の場合、基本的には「鑑賞」を使います。
でも、映画って芸術作品か・・・?そんな大袈裟な・・・。
そんなことを思ってしまうかもしれませんが、「みる」対象となる物が人の作ったもので、何らかの意味・情報を伝えるものであれば「鑑賞」を使います。
そのため「かんしょう」という言葉を使いたい場合は、「鑑賞」の方を使うようにしましょう。
まとめ
「観賞」と「鑑賞」の違いがわかりましたか?
最後に、2つの違いについてまとめておきます。
「観賞」と「鑑賞」の違い
- 観賞:見て楽しむこと。自然や景色などに使うことが多い。
- 鑑賞:芸術作品を味わい、理解すること。音楽鑑賞のように見ること以外にも使える。
「みる」対象となる物が人の作ったもので、何らかの意味・情報を伝えるものであれば「鑑賞」を使う。
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