4月1日といえばエイプリルフールですね。
この日は、ちょっとした嘘ならついても良いとされていて、友達や家族に嘘をついたり、企業でもちょっとユニークな広告を流したりして、楽しまれていますね。
しかし、このエイプリルフールは一体いつから始まって由来は何なのでしょうか。
今回は4月1日のエイプリルフールについて紹介します。
日本の4月1日はもともとエイプリルフールじゃなかった?
今では4月1日はエイプリルフールと思い浮かべる人が多いですが、実はエイプリルフールはヨーロッパから伝わったしきたりで、日本独自のものではありません。
また、江戸時代の日本では4月1日は「不義理の日」と言われていました。
「不義理の日」では義理を欠いて良い日ということではなく、義理を欠いている人やご無沙汰している人に手紙を書いたり、直接家を訪ねて義理を欠いていたことを詫びる日として、今のエイプリルフールとは真逆のことをしていました。
義理を欠く:対人関係や社会関係のうえで、相手に対して当然しておかなければならないことを怠ること
エイプリルフールが日本に広まったのはいつ?
エイプリルフールが日本で広まった理由は不明ですが、大正時代に西洋からエイプリルフールの習慣が伝わり、浸透していったとされています。
大正時代は1912年〜1926年を指すので、今から100年前くらいということになります。
エイプリルフールの由来は?
では、そもそもエイプリルフールはどのようにして生まれたのでしょうか?
実は色々、諸説ありはっきりとしたことはわかっていません。その中でも有力とされている説が次の説です。
昔、ヨーロッパでは3月25日を新年として、4月1日まで新年の祭りを開いてました。しかし、当時のフランスの王、シャルル9世が1月1日を新年といて採用したため、市民が反発し「嘘の新年」として4月1日に騒ぎを起こしました。
この騒ぎに怒ったシャルル9世は市民を逮捕し処刑しました。
この事件にショックを受けた市民が、権力者への抗議と命を奪われた人々への追悼の意を込めて、フランスでは毎年4月1日を「嘘の新年」として祝うようになり、それが他の国へも広まっていったとされています。
まとめ
今回は4月1日のエイプリルフールについて紹介しました。
今回の内容をまとめると次のようになります。
- 日本では4月1日は「不義理の日」とされていた。
- 日本でエイプリルフールが浸透したのは大正時代とされている。
- エイプリルフールの由来はフランスの王シャルル9世の残忍な行為への抗議と命を奪われた人々への追悼の意を込めて祝うようになったことが有力説である。