日本語学習者向けの漢字教材は、ただ書いたり読んだりして覚えるものが多いですよね。
そのせいで「漢字ってつまらない」、「漢字学習が嫌い」という学生を抱える先生も多いはず。
そんな悩みを解決するおすすめの教材が「漢字たまご」です。
私個人としては漢字教材の中で最もおすすめの教材で、漢字授業でぜひ使って欲しいので、今回はこちらの書籍を紹介します。
「漢字たまご」ってどんな本
「漢字たまご」はタスク先行型の日本語教材「できる日本語」準拠の漢字教材ですが、他の教科書を使っていらっしゃる先生も普通に授業で使えます。
他の漢字教材の場合は、単に書かせたり、読ませたりして覚えさせるものが多いですが、本書は「どんな場面で、どんな漢字を学習していくのか」を念頭に開発されているため、各課には「ショッピング」や「旅行」などの場面が設定されており、その中でどんな漢字が使われるのか学んだり、実際にアクティビティを通して、漢字を使えるようにしていきます。
そのため、他の漢字教材よりも実用的で、効率よく学ぶことが可能です。
各課題の構成
各課は次のような構成になっています。
- タイトルページ
- 提出漢字 / 読める / 見て、わかる
- 練習1;描いてみよう
- 練習2;やってみよう
1. タイトルページ
タイトルページには、その課の場面やトピックに合った問題がついています。これまでに習った漢字から新しい漢字の意味や読み方を推測して、問題にチャンレンジします。
知らない漢字が多いかもしれませんが、次のページで答えが紹介されているので、大丈夫です。「その場面の中でどういった漢字が使われているのか」、「その課の漢字を学習することで何ができるようになるのか」を意識しましょう。
2. 提出漢字
タイトルページに登場した漢字を1つずつ練習します。
3. 練習1:書いてみよう
ここれでは、「提出漢字」で練習した漢字の追加練習です。イラストを見ながら、漢字を使って文を作ったり、虫食いになっている箇所に漢字を埋めたり、少しゲーム要素のある内容になっています。
4. 練習2:やってみよう
ここは漢字を使ったアクティビティで、実際の接触場面に近い状況で、必要な情報を読み取ったり、漢字を書いたりできるように練習します。
正しい答えを出すことがもちろん望ましいですが、答えを出すまでに道筋やタスク達成の方法を学ぶことも大切です。
タスクは各課で4、5つとたくさんあります。
口コミ
身近な漢字
特に日本で生活する日本語学習者にとって身近な表記を素材として積極的に取り入れられています。
身の回りにある漢字が目に入ってくるようになる可能性が広がるかもしれません。引用元:Amazonカスタマーレビュー
とても有効です
文句なしです。教える側の力さえ伴えば・・最強です。お勧めします。
引用元:Amazonカスタマーレビュー
最後に
今回は漢字教材の中でも楽しく学べて実用的な教材「漢字たまご」を紹介しました。
教師も使ってて楽しいと思える素晴らしい教材なので、漢字教材をお探しの方はぜひチェックしてみてください。