文型の違い

【日本語の文型】「〜だらけ」と「〜まみれ」の違い

たくさんあることを表す文型として「〜だらけ」や「〜まみれ」という表現がありますね。

例えば、次のような文です。

・手が泥だらけじゃない。すぐに洗ってきなさい。

・手が泥まみれじゃない。すぐに洗ってきなさい。

どちらも、手にたくさん泥がついているから、すぐに洗うように言っている文ですが、どちらの文も特に文法や意味の誤りはありませんね。

では、「だらけ」と「まみれ」にはどういった違いがあるのでしょうか。

今回はこの2つの違いについて見ていきましょう。

created by Rinker
¥2,200
(2019/12/05 22:09:16時点 Amazon調べ-詳細)

「〜だらけ」と「〜まみれ」の違い

では、次の例文を見てください。

(1) 彼らはお互いに血だらけになるまで戦った。

(2) 彼らはお互いに血まみれになるまで戦った。

いかがでしょうか。特にどちらの文も問題なさそうですね。

では、次の場合はどうでしょうか。

(3) 彼の言うことは、いつも嘘だらけだ。

(4) 彼の言うことは、いつも嘘まみれだ。

今度はどうでしょうか。

(4)の「まみれ」を使った文がちょっと変ですよね。なんだかしっくりこないですよね。

では、もう一つ同じような例文を見てみましょう。

(5) はぁ。ジョンさんの答案は間違いだらけだ。

(6) はぁ。ジョンさんの答案は間違いまみれだ。

この例文でも(6)の「まみれ」を使った文が変ですね。

では、冒頭の例文や例文(1)、(2)ではどちらもしっくりくる文だったのに例文(3)〜(6)ではどうして違和感のある文になってしまったのでしょうか。

少し例文を比較して考えてみてください。

・・・・・・

・・・・・

・・・・

・・・

・・

違いがわかりましたか?

実は「〜まみれ」は表面上にたくさん汚い物がついていることを表す表現です。

具体的には以下のような単語が当てはまります。

「まみれ」と一緒に使われる単語

泥、血、油、ほこり、砂、汗 など

ちなみに「まみれ」は漢字で書くと「塗れ」と書きます。漢字を見るとなんとなく意味をイメージしやすいのではないでしょうか。

例文(4)、(6)の「嘘まみれ」や「間違いまみれ」といった表現は単に「悪いものが多い」ことを表し、「体の表面に付着している」という意味を持たないため、ちょっと不自然な文になってしまいました。

一方で、「〜だらけ」は、「〜まみれ」よりも意味の範囲が広く「何かがたくさんあってよくない状態」を表す言葉です。

ですから、「泥だらけ」や「血まみれ」のように表面に良くない物がたくさん付着していることを表すことができますし、「嘘だらけ」や「間違いだらけ」のように良くないものがたくさんあることを表すこともできるということになります。



まとめ

今回はたくさんあることを表す文型「〜だらけ」、「〜まみれ」の2つの違いについて紹介しました。

最後に2つの違いをまとめておきます。

「〜だらけ」と「〜まみれ」の違い
  1. 〜だらけ:何かがたくさんあって、よくない状態を表す
  2. 〜まみれ:表面に良くない物(汚いもの)がたくさん付着していることを表す