周期を表す文型に「〜ごとに」と「〜おきに」という文型がありますよね。
例えば、次のような文です。
・私が働くコンビニでは3時間ごとにトイレを掃除します。
・私が働くコンビニでは3時間おきにトイレを掃除します。
上の例文はどちらも3時間に1回、トイレを掃除するといった意味ですね。
では、この2つの文型のどういった違いがあるのでしょうか?
今回は周期を表す文型「〜ごとに」と「〜おきに」の違いについて見ていきましょう。
「〜ごとに」と「〜おきに」の違い
冒頭の例文については、どちらも同じ意味をとるため違いはありません。
では、次のような例文はどうでしょうか?
・1週間ごとに、たまった服を洗濯します。
・1週間おきに、たまった服を洗濯します。
「〜ごとに」の文は、「毎週」を指してしますが、「〜おきに」の文は「隔週」つまり、2週間に1回を指していますね。
次の文も見てください。
・1日ごとに、この薬を飲んでください。
・1日おきに、この薬を飲んでください。
今度も「〜ごとに」の文は「毎日」を指し、「〜おきに」の文は「隔日」を指しています。
でも、冒頭の文はどちらも「毎回3時間経ったら、掃除する」でしたよね?
どうして、意味が異なるのでしょうか?
実は「〜ごとに」と「〜おきに」は使われる単位によって、同じ意味を持つ場合と、異なる意味を持つ場合があります。
そのルールが以下です。
- 同じ意味になるケース:単位が「秒・分・時間」
- 違う意味になるケース:単位が「日・週間・月・年」
冒頭の例文では、「3時間」と時間が単位でしたから、同じ意味になりましたが、その他の例文に関しては「日」や「週間」が単位であったため、違う意味になっていました。
ですので、オリンピックの開催周期について述べたい場合は次のように言います。
・オリンピックは4年ごとに、開催される。
・オリンピックは3年おきに、開催される。
上の文を「4年おきに、開催される」としてしまうと、それは5年に一回開催されることを意味するので、間違いです。
ちょっとややこしいですが、よくある誤用例なので、覚えておきましょう。
まとめ
今回は周期を表す文型「〜ごとに」と「〜おきに」の2つの違いについて見てきました。
同じ意味になるケースと異なる意味になるケースがあるので、ややこしいですが学習者から質問があった場合に答えられるように、教師の方はしっかりと理解しておきましょう。
- 同じ意味になるケース:単位が「秒・分・時間」
- 違う意味になるケース:単位が「日・週間・月・年」
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