日本の言葉

【日本の言葉】「危険」と「危ない」って何が違うの?

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「危険」と「危ない」は英訳すると”dangerous“になりますが、これらの2つの単語にはどういった違いがあるのでしょうか。

このページでは、「危険」と「危ない」の違いについて見ていきましょう。

「危険」と「危ない」の違い

まず、大きな違いと言えば、「危険」は漢語、「危ない」は和語であるという点です。

漢語とは、中国から伝わった言葉のことで、和語とは元々、日本に古くからあった固有の言葉のことを指します。

しかし、これだけだと「単に言葉の起源が異なるだけ?」となってしまいますよね。

では、使用場面ではどういった違いがあるのでしょうか? 次の写真を見てください。

子供が飛び出して、車に轢かれそうなシーンですね。

もし、あなたがこのような光景を見たとき、なんと言いますか?「あ、危ない!」でしょうか? 「あ、危険!」でしょうか。

おそらく、誰に聞いても「あ、危ない!」と言いますよね。

では、それはなぜでしょうか? 少し考えて見てください。

わかりましたか?

実は「危ない」と「危険」はどちらも同じ意味を持つ言葉ですが、突発的に起こった事柄に対して言う時は、「危険」という単語を使うことができないのです。

先ほどの車に轢かれそうなシーンも、突然起こったことですよね。そのため「危険」ではなく、「危ない」が使われました。



まとめ

今回は「危険」と「危ない」の違いについて紹介しました。

最後に以下に違いをまとめておきます。

「危険」と「危ない」の違い
  1. 危険は漢語、危ないは和語である。
  2. 突発的に起こった事柄に対して、「危険」は使えない。
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