日本の言葉

【日本の言葉】「教師」と「先生」って何が違うの?

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職業の1つに「先生」という職業がありますね。英語では”teacher”を意味する言葉ですが、日本語の中にはもう1つ「教師」という言葉があります。

何気なく使っているこれらの言葉ですが、皆さんはこの2つの言葉の違いを説明できますか?

今回は日本語の「教師」と「先生」の違いを見てみましょう。

「教師」と「先生」の違いは何?

早速ですが、次の例文を見てください。

(1) 私は英語の先生です。

(2) 私は英語の教師です。

いかがでしょうか?何か違和感を感じますか?

おそらく、ほとんどの人が「どちらも正しい文だ」と思ったことでしょう。

 

では、次のような例文はどうでしょうか。

(3) 田中先生、おはようございます。

(4) 田中教師、おはようございます。

ほとんどの人が(4)の文に違和感を感じたのではないでしょうか。

実は「教師」と「先生」という言葉はどちらも職業名を表す言葉として使われます。

ですから、最初に見た2つの例文には違和感を感じなかったのです。

しかし、「先生」という言葉はどちらかというと「〜さん」のように敬称として使われることのほうが多いようです。

そして「教師」は敬称として使うことができませんから、「田中教師」という言葉に違和感を感じた人は多かったはずです。

ちなみに、「先生」という言葉は教師のことだけでなく、社会的に尊敬されている専門家に対しても使われます。例えば、医者や政治家、法律家などかなり広範囲で使われる言葉になります。

よくドラマで医者や政治家の人を「〜先生」と呼ぶシーンを見ますから、イメージしやすいと思います。

まとめ

今回は「教師」と「先生」の違いを紹介しました。

今回の内容をまとめると以下になります。

「教師」と「先生」の違い
  1. 「教師」と「先生」はどちらも職業の名前として使われる。
  2. 「先生」は職業の名前としてだけでなく、「〜さん」のように敬称として使われることが多い。
  3. 「教師」は学校の先生のみを意味するが、「先生」は医者や弁護士、政治家など社会的に尊敬されている専門家の敬称としても使われる。