文型の違い

【日本語の文型】「〜にくい」と「〜がたい」の違い

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「〜するのが難しい」という表現に「〜にくい」や「〜がたい」といった表現がありますね。

例えば、次のような文です。

・彼はいつも怖い顔をしているし、静かだし、近寄りにくいよ。

・彼はいつも怖い顔をしているし、静かだし、近寄りがたいよ。

どちらも、「彼に近づくのは難しい」という表現で、特に文法の間違いもありませんね。

では、この2つの意味や使い方にどういった違いがあるのでしょうか。

今回は「~にくい」と「~がたい」の違いについて見ていきましょう。

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「~にくい」と「~がたい」の違い

二つの違いですが、まず物理的なことを言う場合「〜がたい」が使えません。

例えば、次のような文です。

⭕️パナソニックのパソコンは壊れにくい

❌パナソニックのパソコンは壊れがたい

また、「能力的にできない・事情があって難しい」という場合も「〜がたい」が使えません。

⭕️昨日の試合で、足を怪我してしまったので、歩きにくい

❌昨日の試合で、足を怪我してしまったので、歩きがたい

また、「〜がたい」が使える動詞は限定されます。

「〜がたい」が使える主な動詞
  • 理解する
  • 信じる
  • 想像する
  • 賛成する
  • 許す
  • 耐える
  • 認める

つまり、二つの違いですが、置き換えて言えるケースもありますが、「〜がたい」の方が使える範囲が狭いということになります。



まとめ

今回は「〜するのが難しい」を意味する「〜にくい」、「〜がたい」の2つの表現の違いについて紹介しました。

最後に2つの違いをまとめておきます。

「〜にくい」と「〜がたい」の違い
  1. 物理的なことを言う場合、「〜がたい」が使えない。
  2. 「能力的にできない・事情があって難しい」という場合も「〜がたい」が使えません
  3. 「〜がたい」が使える動詞は限定的。

▶︎ 「〜がたい」の使用範囲は「〜にくい 」よりも狭い