「上る」と「登る」と「昇る」
どれも「のぼる」と読む漢字で、上へ行くニュアンスがあることはわかると思いますが、これらの感じにはどういった違いがあるのでしょうか。
今回は紛らわしいこれら3つの違いについて、解説していきます。
「上る」と「登る」と「昇る」の違い
1.「上る」が意味するもの
「上る」は、「階段を上る」や「坂を上る」のように上へ向かうことを表す言葉です。
ただし、対象となるものは山のように険しいものではなく、比較的緩やかなところ、坂道のようにだんだんと高度を上げていくようなところを「のぼる」時に使います。
「上る」を使った例
- 坂道を上る。
- 川を上る
また、参考までですが「上る」には「上に向かう」といった意味の他にも次のような意味としても使うことがあります。
- 地方から中央へ行くこと
- ある数量に達すること
- 話題に取り上げられること
2.「登る」が意味するもの
「登る」は意図的に踏ん張って高い所へ行くことを表します。
「山をのぼる」のように険しい場所や、体力を必要とするような場所を頑張ってのぼる場合に使います。
「登る」を使った例
- 山を登る。
- 木を登る。
- 岩を登る。
3.「昇る」が意味するもの
「昇る」は空高くにあがることを表します。
例えば、「日が昇る」、「月が昇る」などのように、人が届かないような場所にあがることを指します。
また、「昇降」という熟語があるように、エスカレーターやエレベーターなどの機械を使って上にあがる場合も「昇る」という漢字が使われます。
「追及」を使った例
- 天に昇る
- 煙が昇る
- エレベーターで昇る
- エスカレーターで昇る
まとめ
「上る」と「登る」と「昇る」の違いがわかりましたか?
最後に、3つの違いについてまとめておきます。
「上る」と「登る」と「昇る」の違い
- 上る:上に向かうこと。坂道のようにだんだんと高度を上げていくようなところをのぼることを指す。
- 登る:意図的に踏ん張って高い所へ行くこと。山のように険しい場所や体力を必要とする場所。
- 昇る:空高くにあがること。
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