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【日本の漢字】「竜」と「龍」の違い

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突然ですが、あなたは「竜」と「龍」の違いがわかりますか?

どちらも「りゅう」と読むことができる感じですが、2つの漢字にはどういった違いがあるのでしょうか。

なんとなく「龍」のほうがかっこいいイメージがしますが、今回は「竜」と「龍」の違いについて紹介します。

「竜」と「龍」の漢字の違い

辞書で調べてみると、

常用漢字の「竜」は「龍」の省略体

と書かれていることがあります。

つまり、「竜」は単に「龍」を簡単に書いたものということです。

そのため、「りゅう」という漢字を書く場合はどちらを使っても良いということになりますが、2つの漢字は意味が全く同じかと言えば、そうとは言い切れません。

では、この2つにはどういった意味の違いがあるのでしょうか?

「竜」と「龍」の意味の違い

1. 「竜」が指すもの

「竜」は西洋(ヨーロッパ、アメリカ)の神話における空想の生き物で、姿は少しトカゲのようで生き物を指します。

イメージにすると、次のようになります。

特徴としては、

  • 2本足で立つ
  • 背中に翼を持つ
  • 口から炎を吐く
  • 鋭い爪と牙を持つ

などが挙げられます。

みなさんが「ドラゴン」を聞いて、真っ先に想像するイメージでしょうか?

2. 「龍」が指すもの

一方、「龍」は東洋(アジア)の神獣・霊獣であり、姿は少し蛇に似た生き物を指します。

イメージにすると次のようになります。

龍は九つの動物と似た部分を持つと言われて、それが次のようになります。

  1. 体:大蛇
  2. 角:鹿
  3. 頭:ラクダ
  4. 目:鬼 あるいは ウサギ
  5. 腹:蜃
  6. 背中の鱗:鯉
  7. 爪:鷹
  8. 掌:虎
  9. 耳:牛

なんとなく、「竜」と「龍」の違いがわかりましたか?

ちなみに、「龍」は聖なる生き物とされているのに対して、「竜」は悪の生き物・象徴とされているそうです。