「すすめる」の漢字は色々ありますが、中でも意味が似ている漢字は「勧める」と「薦める」ですね。
あなたはこの2つの漢字をきちんと使い分けていますか?
今回はこれらの漢字の違いについて解説します。
「勧める」と「薦める」の違い
1. 「勧める」が意味するもの
「勧める」は人がその事を行うように誘いかける、行為を促すといった意味があります。
「今日は早く帰ったらどう?」や「もうちょっと勉強したらどう?」のように相手に「〜したらどう?」と行為を提案する時に使います。
「勧める」の使用例
- 君は働きすぎだから、たまには休みをとることを勧めるよ。
- 私は生徒にもっと本を読むことを勧めた。
2. 「薦める」が意味するもの
一方で、「薦める」は「推薦する」と言葉があるように、人や物などの良い点を述べて、採用を促すといった意味があります。
つまり、行為ではなく、「人、物」が対象となっています。
「薦める」の使用例
- 私は次の部長候補として、田中君を薦めた。
- 私は友達にこの単語帳を薦めた。
まとめ
「勧める」と「薦める」の違いがわかりましたか?
最後に、2つの違いについてまとめておきます。
「勧める」と「薦める」の違い
- 勧める:ある行為をするように促す、誘いかけること。
- 薦める:人や物を採用してもらうように、促すこと
つまり対象となるのが「行為」か「人・物」かということになります。
以上のことから、2つの違いとして「本」を例にとり、「読書」という行為をすすめたいのであれば「勧める」を、ある本の購入(採用)をすすめたいのであれば「薦める」を使うということになります。
ちょっとややこしいですが、何をすすめたいのかをきちんと理解し、使い分けるようにしましょう。
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