日本の言葉

【日本の言葉】「ゆでる」と「煮る」って何が違うの?

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日本語を教えていると、中級レベルで必ず「料理」に関するトピックが登場するのですが、このトピックに登場する「煮る」と「ゆでる」の言葉の違いは何かと、毎回日本語学習者から質問があります。

それもそのはずで、英語の辞書には「boil」として書いていないからです。

この記事を読んでいる方はほとんどが日本人だと思いますが、皆さんはこの言葉の違いをきちんと理解していますか?

「じゃがいもが柔らかくなるまでゆでてください。」や「鍋の蓋をして10分煮ます。」のように普段それぞれの言葉を使い分けていると思いますが、定義を説明するとなると結構難しいものです。

ちなみに、goo辞書によると「煮る」と「ゆでる」はそれぞれ以下のように定義されています。

煮る
食物を、水または調味料を加えた汁に入れて加熱し、食べられる状態にする。

ゆでる
1. 熱湯に入れて煮る。うでる。「枝豆を―・でる」
2. 患部を湯に浸したり、湯気で蒸したりする。

しかし、これだけ見て「あ〜なるほど、そういう違いがあったのかぁ」ってならないですよね?

そこで、今回は「煮る」と「ゆでる」の違いを紹介します。

「煮る」と「ゆでる」に違いは味付けするかどうか

結論からいうと、「煮る」と「ゆでる」の大きな違いは「味付けするかしないか」です。

卵料理に「ゆで卵」と「煮卵」の2種類ありますが、「ゆで卵」は単にお湯で卵を浸しただけですよね。そのため、味も卵そのものです。

一方で、「煮卵」はしょうゆやみりんで味を付けますよね。卵にしょうゆやみりんの味を染み込ませますから「煮る」ということになります。

ちなみに、フリーイラストで有名な「いらすとや」でそれぞれの言葉を調べると次のような画像が表示されました。

「ゆでる」のイメージ
「煮る」のイメージ

画像を見ればイメージしやすいと思いますが、「ゆでる」は単にお湯にを浸しただけとなります。

ただし、野菜などの「塩茹でする」という言葉があるように、「ゆでる」についても塩だけは追加することがあるようです。

まとめ

今回は、料理の言葉「ゆでる」と「煮る」の違いについて紹介しました。

外国人に日本語を教えている人は、質問された時に「味付けするかしないか」をポイントに説明すると良いと思います。

「ゆでる」と「煮る」の違い
  1. 味付けをするかしないか。
  2. 味付けをするのは「煮る」、単に熱湯に浸すのは「ゆでる」。