「連携」と「連係」
どちらも「れんけい」と読む同音異義語です、なんとなく「繋がりがあること」を表しそうな言葉ですが、あなたはこの2つの使い分けがきちんとできていますか?
今回はこれらの漢字の違いについて、確認してみましょう。
「連携」と「連係」の違い
1. 「連携」が意味するもの
「連携」は同じ目的を持つもの同士が互いに連絡をとって協力し、物事を行うことを意味します。
「協力し合って、物事を行う」という点がポイントです。
「連携」を使った例文
- 海外拠点と連携して開発を進める。
- アメリカと連携を深める日本。
2. 「連係」が意味するもの
「連係」は人と人、あるいは物事と物事の密なつながりや、それぞれがつながることを意味します。
そのため「連携」が持つ「協力し合って」といったニュアンスはありません。
「連係」を使った例文
- 手足の連係動作
- 連係技
上の例文のように自由に利用できるような状態にある場合には「開放」が使われます。
3. 「れんけいプレー」は「連携」と「連係」のどっち?
よくスポーツで「れんけいプレー」といった言葉が使われますが、あれば「試合に勝つ」、「点を取る」という同じ目的を持つ、チームメイト同士が協力して行うプレーのことを指すので、「連携」が使えるような気がします。
しかし、実際は選手たちが、切れ目なくパスを繰り返しゴールまでつなげた、「繋がり」を重視しているため「連係」の方が適切なようです。
とはいえ、最近ではテレビなどで「連携」という漢字が使われることも多くなっているので、どちらが正しいのかあまり深く考えるほどのことではないでしょう。
まとめ
「連携」と「連係」の違いがわかりましたか?
最後に、2つの違いについてまとめておきます。
「連携」と「連係」の違い
- 連携:協力し合って、物事を行うこと
- 連係:密な関係を持つこと、繋がること。
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