このページでは自動詞と他動詞のについて解説していきます。
目次
自動詞とは?他動詞とは?
自動詞とは「ドアが開く」、「電気がつく」のように目的語(ヲ格)を必要とない動詞を指します。
一方で、他動詞は「ドアを開ける」や「電気をつける」のように目的語(ヲ格)を必要とする動詞を指します。
そして、自動詞には「泳ぐ」や「座る」のように人が意識的に行う意志的自動詞と「電気がつく」や「ドアが閉まる」のように人の意志に関係しない非意志的自動詞にわかれます。
自動詞:目的語を必要としない動詞
他動詞:目的語を必要とする動詞
ちなみに、余談ではありますが「自動詞」を英語で「intransitive verb」、他動詞を英語で「transitive verb」と言います。
外国人に日本語を教えていらっしゃる方や、海外へ英語留学をしようと考えていらっしゃる方は知っていて損はないので、覚えておきましょう。
自他の対応
自動詞(非意志的自動詞)と他動詞には「開く」と「開ける」のように対になるものが存在します。
これを日本語教育の世界では「自他の対応」や「自他のペア」と呼んでいて、代表的な自他のペアを示すと以下のようなものがあります。
自動詞 | 他動詞 |
開く | 開ける |
閉まる | 閉める |
つく | つける |
消える | 消す |
始まる | 始める |
終わる | 終える |
起きる | 起こす |
続く | 続ける |
変わる | 変える |
落ちる | 落とす |
沸く | 沸かす |
決まる | 決める |
集まる | 集める |
助かる | 助ける |
他にもたくさんありますが、キリがないのでもっと知りたい人は以下の参考書がおすすめです。
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こちらの本ではもう少し細かく、自他のペアが分類されています。
自他のペアがない動詞
自他のペアがない動詞は、①自動詞としてのみ機能する動詞(意志的自動詞)、②他動詞としてのみ機能する動詞、③自動詞としても他動詞としても機能する動詞の3タイプあります。
1. 自動詞としてのみ機能する動詞(意志的自動詞)
自動詞 | 他動詞 |
泳ぐ | – |
歩く | – |
入る | – |
立つ | – |
座る | – |
寝る | – |
死ぬ | – |
上記はどれも目的語を必要としないですね。
そして、他動詞のペアもありません。
2. 他動詞としてのみ機能する動詞
自動詞 | 他動詞 |
– | 食べる |
– | 飲む |
– | 買う |
– | 着る |
「ご飯を食べる」や「水を飲む」のように上記はどれも目的語を必要とするものですね。
ペアとなる自動詞はありません。
3. 自動詞としても他動詞としても機能する動詞
自動詞・他動詞の両機能を持つ動詞の例としては、以下のものがあります。
開(ひら)く / 決定する / 解消する
例文を考えるとわかりやすく、例えば「開く」ですと、「ドアを開(ひら)く」と「ドアが開(ひら)く」の両方言えますね。
自動詞と他動詞の説明に役立つ絵カード
自動詞と他動詞の違いは絵で説明すると理解してもらいやすいです。
上の本は、日本語の初級文法を絵で説明がわかりやすい絵カードは以下です。
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最後に
このページでは、自動詞と他動詞について定義や意味の違いなどを簡単に解説しました。
日本語を教えていらっしゃる先生や日本語を学習していらっしゃる学生の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。