日本語教師にこれからなろうとしている人は、この仕事がどのぐらい忙しいのか1度は耳にしたことがあるはず。
特に経験が浅いうちは、授業の準備に追われ、地獄のような生活が待っているかもしれません。
そこで、今回はこれから日本語教師を目指す人が、日本語教師になった後に大変な思いをしないために、今からしておくと良いことを紹介します。
日本語教師になる前にやっておくと良いこと
結論から言うと、以下の3つをやっておくと日本語教師になってからの負担が減ります。
- 授業の流れ(教案)を作っておく。
- 例文をたくさん作っておく。
- 練習パターンを複数考えておく。
②と③は①の一部ですが、分けて紹介していきます。
1. 授業の流れを作っておく
日本語教師になってからは授業の準備で毎日忙しくなります。準備とは具体的には「教案」と「教具」の準備ですね。
教案は1度作ってしまえば、あとはアップデートしていくだけなのですが、1度も作ったことがなければ0から作らなければいけないわけなので、ものすごく時間がかかります。
1日1コマとかでしたら、まだ余裕があるかもしれませんが1日に複数コマあって、それが毎日のように続くのであれば、いかがでしょうか。
そんな時間ありますか?
教案以外にも、授業で使う絵カードやプリントといった「教具」の準備も必要ですし、こちらは必ず授業で使うものですよね。特に初級前半は教具がなければ授業が成り立ちません。
しかし教具を作るのに時間をとられてしまうと、教案を書く時間がありません。
ですから、今あなたが養成講座を受講中なのであれば、空いている時間を使って、今日からでも教案を書いてみましょう。
以下の本は教案作り、授業作りに役立ちます。
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養成講座では教師の発話や学生の発話を一字一句漏らさず書いていたと思いますが、正直そこまで詳細に書く時間はありません。授業に慣れるまではそれでいいかもしれませんが、慣れてきたら授業の流れや練習パターンだけでいいと思います。
2. 例文をたくさん作っておく
新しい文型を導入したり、似たような文型の違いを説明する時には例文を提示する必要があります。
初級の簡単な文型であれば、パッと思いつくかもしれませんが、難しい文型が出てくると例文がパッと出てこないことがあります。
教科書や参考書にも例文があるので、それを利用するのもいいのですが、中には微妙なものもありますし、毎回教科書のものを使うだけでは、例文を素早く作る力がつきません。
ですから、できるだけまずは自分で例文を考えてみることをおすすめします。かなり大変ですが一生懸命考えると、頭に残っていることも多いです。
1文型あたり10個ぐらいあると、授業もしやすいと思います。
なお、どうしても参考書が欲しいという人は以下がおすすめです。中級向けの本ですが、例文が豊富で日常生活で聞くような例文がたくさんあります。
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3. 練習パターンを複数考えておく
変換練習やら代入練習といったパターン・プラクティスという練習方法を養成講座で学んだと思いますが、練習方法はそれだけではありません。
むしろ、毎回それらの練習だけですと、授業が単調になり教師も学生もつまらなくなってしまいます。
文型によっては何かロールプレイやその他のアクティビティができることもあります。
ですから、教案を作る際に教える文型を使って、どんな練習(活動)ができるのか、3〜5パターンぐらい作っておくと、教えやすくなります。
もちろん、授業では全ての練習をする必要はなく、学習者のレベルに応じて考えた練習パターンの中から最適なものを選択すれば良いです。
参考までですが、タスク先行型の教科書「できる日本語」や「まるごと」などはアクティビティがけっこう多いので、見ておくといいと思います。
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最後に
授業準備はあくまでも「準備」であって、当日の授業が一番大切です。
準備がしっかりできていると、授業も良い授業ができることが多いですが、毎回準備にばかり時間をとられていると肉体的にも精神的にも疲れてきます。
そのため、いま養成講座で勉強されているのであれば、今のうちから準備できるものは準備を始めたほうがいいです。
日本語教師になってからですと、本当に大変ですよ。