漢字が苦手だという人が日本語を学習している外国人の中にはたくさんいます。
画数は多く、形も複雑なので、苦手意識を持つ人が多く、特にアメリカやヨーロッパといった漢字を使わない非漢字圏の人にとっては地獄なようです。
そこで、今回はそんな日本語学習者の助けになる漢字教材をいくつか紹介したいと思います。
目次
漢字が苦手な学習者におすすめの教材
1. KANJI LOOK AND LEARN
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KANJI LOOK AND LEARNは漢字が苦手な学習者向けに覚えやすいように工夫された教材です。
具体的には漢字1つ1つにイラストがあり、視覚的に漢字を覚えることができるだけでなく、語呂合わせのような説明文もあるので、漢字を覚えるのが苦手な学生には特におすすめです。
- 漢字1つ1つにイラストがあって覚えやすい
- 512漢字収録されていて、N3までカバーされている
- ワークブック(別冊)も使えば、もっと練習が可能
初級日本語の教科書「げんき」の関連書籍として販売されていますが、教科書準拠ではないので、漢字の提出順序は「げんき」と異なりますが、げんきの教科書に登場する漢字は全て網羅されています。
私は学校で「げんき」を使っていたこともあり、こちらの本を活用していました。
また、ワークブックもあって、こちらでは実際に漢字を書いたり、その漢字を使った読解問題なんかもあって、とても使いやすかったです。
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2. 漢字たまご 初級
タスク先行型の教科書「できる日本語」の漢字書籍として出版された本です。
どんな場面でその漢字に出会うのかがわかりやすく記されており、単純に書く練習だけではなく、また「やってみよう」ではゲーム性もあって、楽しいです。
他の教材とは変わった構成で、楽しく漢字が学べるところがかなり良いと思いました。
- 漢字の接触場面をイメージしやすい。
- 活動もあって面白い。
尚、漢字たまごは初中級まで出版されていて、初級はJLPT N5、初中級はJLPT N4のレベルに相当します。
3. どんどんつながる 漢字練習帳
どんどんつながる 漢字練習帳は1つ目に紹介した「KANJI LOOK AND LEARN」のように1つ1つの漢字にイラストがあり、学習者の負担を減らすような工夫がされています。
しかし、それだけではなく、「雨、雷、雪」や「車、運、連」のように似ている漢字をグループ化して紹介してあるので、効率よく漢字を覚えることができるのがとても良いです。
練習問題では漢字の一部が虫食いになっていたり、書かれた漢字のどこが間違っているのかを探したりともゲーム性があって楽しいです。
- 漢字1つ1つにイラストがあって覚えやすい
- 似ている漢字がグループ化されているので、効率よく覚えられる。
ただし、読解問題やその漢字を使った活動はないので、そういったものもあればもっと良いと個人的には感じました。
尚、本書は初級と中級があり、中級はJLPT N3レベルに相当します。
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JLPTの漢字練習帳はどうなの?
JLPTの漢字書籍はテスト直前対策として使用するのはいいかもしれませんが、漢字を覚えたり練習するための教材としては、個人的には微妙だと思っています。
というのも、内容は「読み」中心のものが多く、実際に漢字を書く練習はあまりありません。
また、書き順すら書いていない物が多いので、学生は読み方や漢字の形をなんとなく覚えるだけになってしまいます。
最後に
今回は漢字が苦手な日本語学習者の助けになる漢字教材を3つ紹介しました。
他にも役立ちそうな本があれば、今後このページに追記したいと思います。