よく家の間取りを見ていると、トイレの表記として「W.C」という言葉が使われていますね。
日本人なら、「W.C」と見た時に、「トイレ」であることはすぐにわかると思いますが、どうして「W.C」を「トイレ」というか知ってますか?
英語では、トイレのことを「restroom」をいい、WもCもありませんね。
では、どうしてW.Cなのでしょうか。
W.Cのはなんの略?
W.Cは英語の単語を略した言葉なんです。
Wは”water”の”w”、つまり水のことです。
Cは”closet”の”c”、つまりクローゼットのこと・・・?
おやおや変ですね。クローゼットといえば、服や下着など衣類を入れる場所ですね。
“water closet”を直訳すれば”水のクローゼット”になってしまいます。浴室のことを表すならまだしもトレイですから、かなり違和感がありますね。
では、どうして”water closet”なのでしょうか。また、どうしてこの言葉が使われるようになったのでしょうか。
W.Cの本当の意味と、使われるようになった背景
先ほど”closet”はクローゼットと言いましたが、実は他にも意味があります。
それは「個室」と言う意味です。
ですから、”water closet”は「個室」と「水」が関連していそうということが想像できますね。
「トイレなんだから当たり前だ」と言われてしまいそうですが、実は昔、日本には水洗トイレが無かったんですよ。
じゃあどうやって用を足していたのかというと、「ボットン便所」を使っていました。
ボットン便所を知らない人に簡単に説明すると、トイレに大きな穴があって、日本人は皆そこに用を足していました。
それから時代の流れとともに、水洗式のトイレが普及し、今ではこの水洗式トイレが一般的になりました。
ですから、”water closet”とは「水洗式の(個室)トイレ」のことを指します。
当時はボットン式のトイレもあったため、これらを区別するために”water closet”と言う名前がつけられましたようです。
まとめ
今日は家の間取りや街中で時々見るトイレの「W.C」という表記に関するお話でした。
外国人の方がこの表記を見ると不思議に思われる方が多いので、機会があればその由来や意味を教えてあげましょう。
水洗式のトイレのこと。
ボットン式のトイレと区別するためにつけらた言葉