日本のことわざの中には「動物」が登場することわざがたくさんあります。
数は数えきれないほどあるのですが、今回はその中でも「学校で習った」、「聞いたことがある」といった定番のことわざを紹介します。
目次
動物のことわざ
一石二鳥(いっせきにちょう)
意味
一つのことをして、二つの利益を得るということ。
漢字を見てもわかる通り、一つの石を投げたら、二羽の鳥に当たったという例から作られました。
馬の耳に念仏(うまの みみに ねんぶつ)
意味
いくら意見をしても全く無駄であることをのたとえ。
馬にありがたい念仏を聞かせても、意味がわからないので、全く無駄ですよね。つまり何を言っても無駄であるということです。
飼い犬に手を噛まれる(かいいぬに てを かまれる)
意味
どんなに可愛がったり面倒を見ていたりしても、裏切られたり、危害を加えられることがあるということ。
どんなにペットの犬を可愛がっていても、手を噛まれてしまうことってありますよね。その例からこのことわざは生まれました。
河童の川流れ(かっぱの かわながれ)
意味
上手な人でも失敗することがあるということ
同じ意味のことわざ
①猿も木から落ちる
②弘法も筆の誤り
河童は空想上の生き物ですが、泳ぎが上手な生き物とされていますね。つまり泳ぎのプロな訳ですが、そんなプロでも時には溺れてしまったり、上手に泳げないことが会えるということを指します。
窮鼠猫を噛む(きゅうそ ねこを かむ)
意味
どんなに弱い物でも、窮地に追い込まれると、反撃することがあるので、弱いものを侮ってはいけないという意味。
ネズミは猫よりも弱い立場にありますが、時にはそんな弱いネズミでも絶対絶命の時は、反撃したり、抵抗し猫を打ち負かすこともあるという例えから生まれたことわざです。
猿も木から落ちる(さるも きから おちる)
意味
上手な人でも失敗することがあるということ
同じ意味のことわざ
①河童の川流れ
②弘法も筆の誤り
先ほどの「河童の川流れ」と同じ意味で、木登のプロでも失敗して落ちてしまうことがあるということを指します。
二兎を追うものは一兎をも得ず(にとを おうものは いっとをも えず)
意味
二つの異なることを同時にしても、両方うまく行かないということ
逃げる二羽の兎を両方いっぺんに捕まえようとしても、難しいので両方逃してしまうでしょう。そうならなよう、まずは一羽(一つのこと)に集中することが大事だという意味があります。
猫に小判(ねこに こばん)
意味
貴重なものでも、価値のわからない人には何の役のも立たないということ。
同じ意味のことわざ
豚に真珠
猫には小判(お金)の価値なんてわからないですよね。ですから、高価な小判でも猫にとってみれば役に立たないということです。
能ある鷹は爪を隠す(のうあるたかは つめを かくす)
意味
優れた能力を持つ人は、それを自慢したり見せびらかしたりしないということ。
鷹は鋭い爪を使って、獲物を上手に狩りますよね。もし鷹が他の動物にその爪や爪を使って狩りをする様子を見せびらかしていると、他の動物に「鷹は危険だ」ということがバレてしまいます。そうなると、狩りも難しくなりますよね。そうならないように、普段、自分の能力を隠しておき、いざという時にそれを使うのが賢いということを指します。
豚に真珠(ぶたに しんじゅ)
意味
貴重なものでも、価値のわからない人には何の役のも立たないということ。
同じ意味のことわざ
猫に小判
先ほどの「猫に小判」と同じ意味のことわざです。豚には真珠の価値なんてわからないですよね。ですから、高価な真珠でも豚にとってみれば役に立たないということです。
負け犬の遠吠え(まけいぬの とおぼえ)
意味
臆病者が陰で威張ったり、悪口を言ったりすることのたとえ。
本人の前では何も言えないのに、陰でブツブツ言ってる人ってたまにいますね。
最後に
今回は「動物」が登場することわざの中で、特に定番のもの、学校で習うものを取り上げて紹介しました。
まだ、紹介しきれていないものもあるので、今度も、少しずつこちらの記事に追記していきます。