日本のことわざの中には「体」の言葉を使ったことわざがたくさんあります。
数えると100以上あるのですが、今回はその中でも「学校で習った」、「聞いたことがある」といった定番のことわざを紹介します。
目次
体の言葉を使ったことわざ
鬼の目にも涙(おにの めにも なみだ)
意味
いつも厳しい人や冷酷な人でも、ときには悲しみや苦しみなどから涙を流すという意味。
鬼のような怖い生き物でも、泣くことがあるということですね。よくこの言葉が使われる例としては、学校で常に厳しかった先生が、卒業式で感極まって涙を流しているという状況でしょうか。
壁に耳あり障子に目あり(かべに みみあり しょうじに めあり)
意味
どこかで誰かが聞いているかもしれないし、見ているかもしれないので、隠し事をする時は十分に注意する必要があるということ。
隠しごとだけでなく、人の悪口もそうですね。こっそり友達や会社の上司の悪口を言っていたら、実はそれが聞かれていて気まずい空気になったという経験をした人もいるでしょう。
口は災いの元(くちは わざわいの もの)
意味
迂闊な発言は注意しないと、相手の気持ちを害したり災難を起こす可能性があるという意味。
冗談のつもりで言ったのに、相手を怒らせてしまったなんて経験は一度はありますよね。そのため相手の気持ちを配慮した上で、発言することが大切だということです。
耳にタコができる(みみに タコが できる)
意味
同じ話を何度も繰り返し聞かされ、うんざりだという意味
タコは角質化した厚い皮膚のことを指します。イボのような物をイメージするとわかりやすいでしょう。
仏の顔も三度まで(ほとけの かおも さんどまで)
意味
どんなに優しく温厚な人でも、何度も無礼なことやひどい仕打ちをさせると怒るという意味。
慈悲深い仏様でも、顔を三度も撫で回されたら怒るという例えから生まれたことわざです。
猫の手も借りたい(ねこの ても かりたい)
意味
忙しすぎて、誰でもいいので手を貸して欲しいという意味。
実際に猫の手を借りたところで、何の役にも立ちませんが、誰かに手伝ってほしいほど忙しいということを表します。
のど元過ぎれば熱さを忘れる(のどもと すぎれば あつさを わすれる)
意味
苦しいことも過ぎてしまえば、その苦しみや恩も忘れてしまうという意味。
例えば、テストの点が悪くて落ち込んでも、寝て日が経てばコロッと元気になっている人のことを指します。
最後に
今回は「体」の言葉を使ったことわざの中で、特に定番のもの、学校で習うものを取り上げて紹介しました。
まだ、紹介しきれていないものもあるので、今度も、少しずつこちらの記事に追記していきます。