みんなの日本語

【日本語の教え方】みんなの日本語 第1課

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
このページでは、日本語の教科書「みんなの日本語」を使って外国人に日本語を教える方法を紹介するよ。
created by Rinker
¥2,750
(2024/04/25 11:23:37時点 Amazon調べ-詳細)

学習する文型一覧
  1. 〜は〜です(名前・身分など)
  2. 〜は〜じゃありません
  3. 〜は〜ですか
  4. 〜の〜ですか
  5. 〜も〜です
  6. 〜は〜歳です

第1課の目標

まず、教え方を確認する前に第1課の目標を理解しておこう。
Can-Do

初対面の人と簡単なあいさつや自己紹介ができる。

この課の目標が理解できたかな?第1課では簡単な挨拶や自己紹介ができるところまでがゴールだよ!



文型1:〜は〜です(名前・身分など)

準備物:ネームプート
導入方法:ネームプレートを見せて名前を言い、導入する。

導入方法

1. 代名詞(わたし/〜さん/かれ/かのじょ)

T:おはようございます。
S:おはようございます。
T:お元気ですか?
S:はい、元気です。
T:いいですね。始めましょう。

T:(自分を指して)わたし。(S1を指して)トムさん。
T:(自分を指して)わたし。(S2を指して)キムさん。

上記を何度も繰り返す。

T:(S1に発話するようにジェスチャーして)
S1:私
T:(Tを指して)
S1:ジョンさん。

同じように他のSにも質問。

T:(自分を指して)わたし。(S1を指して)アントンさん。(S3を指して、S1に)彼。(S2を指して、S1に)彼女。

上記を何度も繰り返す。

T:(S1に発話するようにジェスチャーして)
S1:私
T:(Tを指して)
S1:ジョンさん。
T:(S3を指して)
S1:彼
T:(S2を指して)
S2:彼女

2. 〜は〜です。

T:(自分を指して)わたし。(名前を見せて)ジョン。私はジョンです。
T:(S1さんを指して)彼。トムさん。彼はトムさんです。
T:(S2のを指して)彼女。ジェシカさん。彼女はジェシカさんです。

T:わたしはジョンです。(S1さんに話すようにジェスチャー)わたしは?
S1:わたしはキムです。

板書

わたしは キムです。

【英語で補足】
「は」is the topic marker, so before “は” is the topic of the sentence.

展開:〜は〜人です

初めに絵カードを使って、国名と国籍を答える練習をする。

T:(中国の国旗を見せて)中国。
S:中国。
T:(中国人の写真を見せて)中国人。
S:中国人。

同様に他の国の国旗や人を見せて、国名と(国名)人を導入する。

T:(アメリカ人の写真を見せて)メアリーさん。アメリカ人。メアリーさんはアメリカ人です。

同様に他の写真も見せて、Tが発話し、途中から、Sに発話させる。

板書

メアリーさんは アメリカじんです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B1)

展開2:〜は(身分・職業)です

初めに絵カードを使って、国名と国籍を答える練習をする。

T:(教師のカードを見せて)教師。私は教師です。
T:(医者のカードを見せて)田中さんです。医者です。田中さんは医者です。
T:S1さん?私は?
S1:私は学生です。
T:(写真を見せて)S2さん?キムさんは?
S2:キムさんは会社員です。

板書

キムさんは かいしゃいんです。

【英語で補足】
You dont have to say “私は” every time. If the listener clearly understands who/what is being talked about, the speaker usually omits the topic of sentence like “私は”, “彼は”.

練習

●教科書の問題を使って練習する(B2/C1)

●自己紹介バージョンアップ
初回授業の時に、自己紹介をやっていると思うので、国籍や職業を追加した形でもう一度練習します。

初めまして。

ジョンです。

アメリカ人です。

学生です。

どうぞよろしくお願いします。

文型2:〜は〜じゃありません

準備物:特に無し
導入方法:名前や国籍をわざと間違え、導入する。

導入方法

T:(アメリカ人の学生に)中国人?
S:No.
T:私は中国人じゃありません。
S:私は中国人じゃありません。

T:(S1さんに)S2さん、S2さん。(わざとまちがえる)
S1:I’m not S2.
T:わたしはS2じゃありません。
S1:わたしはS2じゃありません。

板書

わたしは S2じゃ ありません。

練習

●変換練習
T:私は教師です。
S:私は教師じゃありません。

私は教師です。  
私はアメリカ人です。
ジョンさんは銀行員です。
パクさんは中国人です。
トムさんは医者です。
ジェームスさんはアメリカ人です。
アンナさんは学生です。
アントンさんはフィリピン人です。

彼はエンジニアです。
彼はドイツ人です。
彼女は主婦です。
彼女はフランス人です。
田中さんは会社員です。



文型3:〜は〜ですか

準備物:?カード / 国籍か名前が書かれた人のカード
導入方法:絵カードと?カードを見せながら問いかけ導入する。

導入方法

T:S1さんは、アメリカ人です(?のカードを見せて)か?
T:S1さんはアメリカ人ですか?
S1:私はアメリカ人です。
T:はい、アメリカ人です。

T:S2さんは台湾人です(?カードを見せて)か?
S2:はい、台湾人です。

T:S3さんは中国人ですか?
S3:私は中国人じゃありません。
T:いいえ、中国人じゃありません。タイ人です。

板書

アメリカじんですか。
・・・はい、アメリカじんです。
・・・いいえ、アメリカじんじゃありません。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B4/C2)

●変換練習
T:彼は学生です。
S1;彼は学生ですか。
T:(YESカードを見せる)
S2:はい、学生です。

彼は学生です。 
彼女は教師です。              
アンナさんは医者です。 
田中さんは会社員です。
アントンさんはエンジニアです。
パクさんは中国人です。
ジェシカさんはオーストラリア人です。
ダニさんはアメリカ人です。
レオンさんはドイツ人です。
ポールさんはイギリス人です。
キムさんは会社員です。
ワンさんは日本人です。
トムさんは学生です。

展開:だれ(どなた)

T:(WBに有名人の写真を貼っておき、生徒に近寄って)あの人は、S1さんですか?S2さんですか?S3さんですか?(?カードを持って)誰ですか?
S:ブラッド・ピットさんです。

他にも有名人を何名かピックアップし繰り返し「誰ですか」の質問をする。

板書

だれですか。
・・・ブラッド・ピットさんです。

直接、名前を尋ねる時は「あなたは誰ですか?」ではなく、「失礼ですが、お名前は?」の方が適切である。

文型4:〜の〜ですか

準備物:名前と所属先が書いてある絵カード
導入方法:絵カードを見せて導入する。

導入方法

T:(絵カードを見えて)誰ですか。
S:キムさんです。
T:(職業を指して)何ですか?
S:教師です。
T:キムさんは教師です。
T:(学校を指して)何ですか?
S:○○学校
T:はい。キムさんは○○学校の教師です。

T:(絵カードを見えて)誰ですか。
S:トムさんです。
T:(職業を指して)何ですか?
S:エンジニアです。
T:トムさんはエンジニアです。
T:(会社を指して)何ですか?
S:Appleです。
T:はい。トムさんはAppleのエンジニアです。

同じように2、3追加で紹介し、板書する。

板書

トムさんは Appleの エンジニアです。

【英語で補足】
The particle 「の」 is used to connect two nouns, and when you say what your organization is such as your company or  your school, the particle “” is used.

練習

●教科書の問題を使って練習する(B5/C3)

文型5:〜も〜です

準備物:国籍や職業が同じ人の絵カード
導入方法:絵カードを見せて導入する。

導入方法

T:(写真を見せて)田中さんです。田中さんは日本人です。
T:(写真を見せて)山田さんです。山田さんも日本人です。
T:(写真を見せて)佐藤さんです。S1さん?
S1:佐藤さんも日本人です。

T:(写真を見せて)メアリーさんです。メアリーさんはアメリカ人です。
T:(写真を見せて)ミラーさんです。ミラーさんもアメリカ人です。
T:(写真を見せて)トムさんです。S2さん?
S2:トムさんもアメリカ人です。

同じような流れで2、3追加で紹介し、Sが意味を推測できたところで、Sに文を作らせる。

T:(写真を見せて)S1さん?
S1:キムさんは韓国です。パクさんも韓国人です。

板書

キムさんは かんこくじんです。
パクさん かんこくじんです。

【英語で補足】
The particle “も” is “also” or “too” in English.

練習

●教科書の問題を使って練習する(B6)

文型6:〜は〜歳です

準備物:数字カード / 人と年齢が書かれた絵カードなど
導入方法:人と年齢が書かれた絵カードを見せて導入する

導入方法

1. 数字の練習

T:(数字カードを見せて)いち
S:いち

同じように、数字カードを見せながら声に出して数字の言い方を確認する。

2. 年齢の導入

T:(名前と年齢が書いてある絵を見せて)22さい。

同じように、名前と年齢が書いてあるカードを見せて、年齢の言い方を確認する。

「いっさい」、「はっさい」、「じゅっさい」のように「数字 + 歳」とは異なる言い方もあるので注意。

【英語で補足】
~さい” is used as a counter for age. This is placed after number. For exmaple, if you want to say 15 years old”, you say “15”.

3. 〜は〜歳です

T:(名前と年齢が書いてある絵を見せて)ジェームさんです。25歳です。ジェームスさんは25歳です。
T:アントンさんは?
S:22歳です。

板書

アントンさんは 22さいです。

展開:何歳

T:S1さんは?18歳ですか?19歳ですか?20歳ですか?(?カードを見せて)何歳ですか?
S:20歳です。

板書

なんさいですか。
・・・はたちです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B7)

追加練習(宿題)

文法の復習や練習に以下のテキストを使用する。

授業に役立つアイテム

単語の導入や練習に役立つアイテムがこの「みんなの日本語 初級I 第2版 絵教材CD-ROMブック」。みんなの日本語を使うなら持っておきたい1冊です。

created by Rinker
¥3,300
(2024/04/25 15:44:03時点 Amazon調べ-詳細)

文型導入や練習に役立つ1冊がこの「絵で導入・絵で練習」です。初級の文型がほとんど網羅されているので、絵が書くのが苦手な人、授業準備の時間をできるだけ減らしたい人に特にオススメです。

created by Rinker
¥7,580
(2024/04/26 03:02:51時点 Amazon調べ-詳細)