みんなの日本語

【日本語の教え方】みんなの日本語 第24課

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このページでは、日本語の教科書「みんなの日本語」を使って外国人に日本語を教える方法を紹介するよ。
学習する文型一覧
  1. 〜をくれます
  2. <て形>もらいます
  3. <て形>くれます
  4. <て形>あげます

第24課の目標

まず、教え方を確認する前に第24課の目標を理解しておこう。
Can-Do

1. 物の授受について話す。

2. 恩恵を与えたり受けたりしたことを表現できる。

この課の目標が理解できたかな?24課では7課で学習した物の授受「あげます」、「もらいます」に加えて「くれます」を、それから行為の授受も導入するよ!



文型1:〜をくれます

準備物:プレゼント
導入方法:「あげる」・「もらう」の復習しながら導入する。

導入方法

1. 「あげます」 / 「もらいます」の復習

T:これはプレゼントです。S1さん、どうぞ。
S1:ありがとうございます。
T:皆さん、先生は?
S:先生はS1さんにプレゼントをあげました。
T:そうですね。じゃあ、S1さん、私は?
S1:私は先生にプレゼントをもらいました。

同様の流れで復習する。

2. 「くれます」の導入

T:じゃあ、もう一度。これはプレゼントです。どうぞ。
S1:ありがとうございます。
T:皆さん、先生は?
S:先生はS1さんにプレゼントをあげました。
T:S1さん、先生は?
S1:先生は私にプレゼントをあげました。
T:プレゼントをくれました。

T:S2さん、プレゼントです。どうぞ。
S2:ありがとうございます。
T:皆さん、先生は?
S:先生はS2さんにプレゼントをあげました。
T:S2さん、先生は?
S2:先生は私にプレゼントをあげました。
T:プレゼントをくれました。

同様のやり取りを繰り返し、板書

板書

せんせいは (わたしに) プレゼントを くれました。

T:「くれました」をつかうとき、わたしには言わなくてもいいです。

上の例では「くれました」で物を受け取るのは「私」に限定しているが、「私の妹」や「私の弟」などウチの関係にある人でも使うことができる。

練習

●物を渡したり受け取ったりしながら文を言う練習

T:S1に本をあげます。
S1:先生は本をくれます。

●教科書の問題を使って練習する(B1)

発展:誰がくれましたか

T:S1さん、そのかばんかっこいいですね。
S1:ありがとうございます。
T:(?カードを見せながら)誰がくれましたか?
S1:父がくれました。
T:いいですね。

他のSが持っているものも取り上げ、同じような流れで導入する。

板書

だれが くれましたか。
・・・ちちが くれました。

練習

●Q&A(ペア or チェーンドリル)

●教科書の問題を使って練習する(B2/C1)

文型2:<て形>もらいます

準備物:特になし
導入方法:物を借りたり、手伝ってもらう状況を設定し導入する。

導入方法

「Vてもらう」は話し手からお願いをして何かをしてもらうときに使われることが多いです。

T:あ〜、教科書を忘れました。見せてください。
S1:いいですよ。どうぞ。
T:ありがとう。S1さんは親切ですね。私はS1さんに親切な気持ちをもらいました。
T:私はS1さんに教科書を見せてもらいました。

T:あ〜、荷物が重いです。S2さん、手伝ってください。
S2:いいですね。
T:ありがとうございます。S2さんも親切ですね。私はS2さんに親切な気持ちをもらいました。
T:私はS2さんに手伝ってもらいました。

板書

わたしは S2さんに てつだって もらいました。

練習

●形の練習

T:作る
S:作ってもらう

●絵カードを見せて文を作る練習

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●教科書の問題を使って練習する(B3/B4/C2)

文型3:<て形>くれます

準備物:絵カード
導入方法:話し手ために誰かが進んでしてくれているような状況を設定し導入する。

導入方法

「Vてくれます」は相手が進んでしてくれると時に使うことが多いです。

T:昨日、私の誕生日でした。これは誕生日の写真です。
S:いいですね。
T:はい、これは友達です。何をしていますか。
S:歌を歌っています。
T:そうですね。友達は歌を歌ってくれました。

T:この人は何をしていますか。
S:ギターを弾いています。
T:はい、ギターを弾いてくれました。

T:この人は何をしていますか。
S:踊っています。
T:そうですね。友達は?
S:踊ってくれました。

板書

ともだちは うたを うたって くれました。

ともだちは ギターを ひいて くれました。

ともだちは おどって くれました。

「~てもらう」と「~てくれる」の違い

「~てもらう」は自らお願いしてもらう意味合いが強く、「~てくれる」は相手が自ら進んでしてくれる意味合いが強い。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B5/B6/C3)

文型4:<て形>あげます

準備物:絵カード
導入方法:困っている人のために何かをしてあげる状況を設定し導入する。

導入方法

T:これは私の友達です。私の友達は今どうですか?
S:病気です。
T:そうですね。病気です。病気ですから、料理を作ることができません。
T:私は友達に料理を作ります。私は友達に料理を作ってあげます。

T:私は友達とテニスをしました。疲れましたから、今休んでいます。
T:友達はタオルを忘れました。私は2つあります。
T:2つありますから、友達に1つ貸してあげます。

T:私の友達は日本語を勉強しています。でも、家の近くに日本語の学校がありません。
T:友達は日本語を勉強したいです。私は友達に日本語を教えます。
T:私は友達に日本語を教えてあげます。

板書

ともだちに にほんごを おしえて あげます。

練習

●Q&A

T:友達は熱です。何をしてあげますか。
S:料理を作ってあげます。

目上の人には「〜てあげます」を使うと失礼なので、代わりとして「~ましょうか」を使うように指導する。

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