みんなの日本語

【日本語の教え方】みんなの日本語 第26課

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このページでは、日本語の教科書「みんなの日本語」を使って外国人に日本語を教える方法を紹介するよ。
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学習する文型一覧
  1. 〜んですか
  2. どうして〜んですか / 〜んです
  3. 〜ますか。〜んです。
  4. 〜んですが、〜ていただけませんか
  5. 〜んですが、疑問詞〜たらいいですか

第26課の目標

まず、教え方を確認する前に第26課の目標を理解しておこう。
Can-Do

1. 相手の状況について説明を求めたり、自分の状況やその理由を説明したりできる。

2. 理由や事情を説明して、丁寧な依頼ができる。

3. 理由や事情を説明して、助言や指示を求めることができる。

この課の目標が理解できたかな?第26課では「〜んです」の文型が初めて登場するよ。普通の文とどう違うのかたくさん例文やシチュエーションを提示して理解させよう!

授業に入る前に、この課のメイントピックである「〜んですか」を使う場面を確認しておきましょう。

  1. 推論して確認する
  2. 詳細を聞く
  3. 理由を説明する

ときに使います。



文型1:〜んですか(推論したことを確認する)

準備物:絵カード
導入方法:確認したくなるような状況を設定して、導入する。

導入方法

動詞文

T:絵を見てください。この男の人は何かしていますね。
S1:財布をなくしました?
S2:携帯電話をなくしました?
T:財布をなくしたと思いました。でも、本当ですか。わかりません。知りたいです。聞きます。財布をなくしんたんですか。
S:財布をなくしたんですか。

板書

さいふを なくしたんですか

形容詞文

T:(真ん中の人を指して)男の人を見ます。ん?頭が痛いと思います。でも、頭が痛いですか。わかりません。私は男の人に聞きます。
T:頭が痛いんですか。
S:男の人は言います。いいえ、痛くないです。

T:(男の人を指して)ん〜、お腹が痛いと思います。でも、お腹が痛いですか。わかりません。私は男の人に聞きます。
T:お腹が痛いんですか。

板書

おなかが いたいんですか

名詞文

T:絵を見てください。この男の人は元気ですか。
S:いいえ。風邪だと思います。
T:そうですね。風邪だと思います。でも、本当ですか。本当じゃありませんか。知りたいです。聞きます。
T:風邪なんですか。

板書

かぜなんですか

T:「〜んですか」はそれは本当ですか、本当じゃないですか、もっと知りたい時に使います。

「〜んですか」は「な形容詞」と「名詞」と接続する場合「〜んですか」となる。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B1)

●文作り

T:あれ、財布、、、財布、、、
S:財布を探しているんですか。

展開:疑問詞〜んですか(詳細を確認する)

T:(学生が持っているカバンを指して)いいカバンですね。
S1:ありがとうございます。
T:私はもっとそのカバンについて知りたいです。S1さんに聞きます。
T:どこで買ったんですか。
S1:モールで買いました。

他のSにも質問する。

T:S1さんは、京都に行ったことがありますか?
S:はい、あります。
T:え〜、本当ですか。私はもっと知りたいです。S1さんに聞きます。いつ行ったんですか?
S:10月に行きました。
T:そうですか。誰と行ったんですか?
S:彼女と行きました。

板書

どこで かったんですか。

いつ いったんですか。

だれと いったんですか。

相手から得た情報に対して、詳しく聞きたい時に使う表現なので、次のような使い方は誤用である。

A:Bさん、初めまして。Aです。
B:はじめまして。Bです。Aさんは会社員なんですか

練習

●教科書の問題を使って練習する(B2)

文型2:どうして〜んですか / 〜んです(理由の説明)

準備物:絵カード
導入方法:理由を説明するような場面を提示し、導入する。

導入方法

T:(遅刻の写真を見せて)これは田中さんです。田中さんは今日遅れました。どうしてですか。私は知りたいです。聞きます。どうして遅れたんですか?
T:田中さんは理由を言いたいです。言います。すみません。電車が遅れたんです。

T:昨日、私はパーティーへ行きました。とても楽しかったです。でも、友達が来ませんでした。
T:私は今日、友達に会いました。昨日、パーティーに来ませんでしたから、理由を知りたいです。聞きます。
T:どうしてパーティーに来なかったんですか。
T:友達は理由を言いたいです。言います。
T:すみません。昨日はとても忙しかったんです。

板書

すみません、でんしゃが おくれたんです。

すみません、きのうは とても いそがしかったんです。

T:理由を言う時も「んです」を使うことができます。
T:電車が遅れました。「理由があります。知ってください」と思っていますから、「電車が遅れたんです。」です。
T:昨日、パーティーに来ませんでした。「理由があります。知ってください」と思っていますから、「忙しかったんです」です。

理由を言う時、「〜んですから」と言う学生がいるが誤用なので注意。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B4/C1)

●Q&A

・どうして日本語を勉強してるんですか。
・どうして昨日休んだんですか。
・どうして週末、京都へ行ったんですか。

展開:どうしたんですか / 〜んです

T:S1さんは散歩しています。
T:あ、誰かがいますね。S1さん、何と言いますか。
S:大丈夫ですか。
T:どうしたんですか?
S:どうしたんですか。
T:この人は言います。漢字読めないんです。

板書

どうしたんですか。
・・・かんじが よめないんです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B3)

文型3:〜ますか。いいえ〜ません。〜んです。(理由の付加)

準備中。