みんなの日本語

【日本語の教え方】みんなの日本語 第3課

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このページでは、日本語の教科書「みんなの日本語」を使って外国人に日本語を教える方法を紹介するよ。
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学習する文型一覧
  1. ここは<場所>です
  2. <場所・物・人>はここです
  3. <物・人>は<場所>です
  4. <場所・物・人>はこちらです
  5. 国/会社は〜です
  6. 〜の〜(〜製の)
  7. 〜は〜円です

第3課の目標

まず、教え方を確認する前に第3課の目標を理解しておこう。
Can-Do
  1. 場所が示せる。場所が尋ねられる。
  2. 所属(国・会社・大学など)が言える。
  3. 値段を聞いて、簡単な買い物ができる。
この課の目標が理解できたかな?第3課では場所を表す指示語「ここ/そこ/あそこ/どこ」を学習するよ。



文型1:ここは<場所>です

準備物:場所カード
導入方法:「ここ / そこ / あそこ」を説明してから、WBに場所カードを貼ったり、学生に持たせる。そして、場所カードを指して導入する。

導入方法

1. ここ / そこ / あそこ

T:(自分のいる場所を指して)ここ
T:(Sのいる場所を指して)そこ
T:(遠くの場所を指して)あそこ

上記を繰り返して、Sに意味を推測させる。

T:(生徒のいる場所を指して)S1さん?
S1:ここ
T:(自分のいる場所を指して)S1さん?
S:そこ
T:(遠くの場所を指して)S1?
S:あそこ

「ここ」、「そこ」、「あこ」がきちんと言えるまで繰り返していく。

2.ここは〜です

場所カードをWBに貼ったり、学生に持たせておく。

T:(教室の絵カードを見せて)これは何ですか?
S:教室です。
T:ここ、教室。ここは教室です。ここは教室です。
S:ここは教室です。

T:(WBの事務所を指して)そこ、事務所。そこは事務所です。そこは事務所です。
S:そこは事務所です。

T:(遠くにいる学生を指して)あそこ、トイレ。あそこはトイレです。
S:あそこはトイレです。

板書

ここは きょうしつです。

そこは じむしょです。

あそこは トイレです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B1)

●Sに場所カードを持たせて「ここ/そこ/あそこは〜です」で答える練習をする

文型2:<場所・物・人>はここです

準備物:場所カード
導入方法:場所カードをWBに貼ったり、学生に渡しておき、その場所を探すふりをして導入する。

導入方法

人や物を主題として取り上げる文型。場所を探している場面を設定すると違いがわかりやすいです。

T:ここは教室です。え〜、トイレ、トイレ、トイレ・・・トイレは?
S:あそこ
T:トイレはあそこです。
S:トイレはあそこです。

T:事務所、事務所、事務所・・・事務所は?
S:ここです。
T:事務所はここです。

T:エレベーター、エレベーター、エレベーター・・・エレベーターは?
S:そこ
T:エレベーターはそこです。

板書

じむしょは ここです。

エレベーターは そこです。

トイレは あそこです。

展開:どこ

T:ここは教室です。トイレ、トイレ、トイレ・・・トイレは(?カードを見せて)どこですか?
S:あそこです。
T:ありがとうございます。

板書

トイレは どこですか。
・・・あそこです。

文型2「<場所・物・人>はここです」と「〜はどこですか」を分けて導入しているが、最初から一緒に2つ同時に導入することも可能だと思います。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B2/C1)

●教室内にある物やいる人について質問し答える練習をする

T:すみません、S1さんはどこですか。
S1:あそこです。

文型3:<物・人>は<場所>です

準備物:デパートのフロアマップ
導入方法:フロアマップを見せて、店の場所を尋ね導入する。

導入方法

T:(デパートのフロアマップを見せて)1階、2階、3階、4階・・・。
T:(Sにリピートするように促す)
S:1階、2階、3階、4階・・・。

T:みなさん、靴はどこですか?
S:そこです。
T:そこ?どこですか?
S:そこです!
T:そこ?わかりません。どこですか。
S:2・・・。
T:2階です。靴は2階です。

T:時計はどこですか?
S:時計は4階です。
T:そうですね。

板書

とけいは 4かいです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B3)

●デパートのフロアマップを見せて、お店の場所を尋ねたり、答えたりする練習をする


文型4:<場所・物・人>はこちらです

準備物:お店カード
導入方法:デパートの中という場面を設定し、教師がお客さんを、学生が店員という設定で会話をし導入する。

導入方法

学生にお店カードを配布しておく。

T:ここはデパートです。(客の絵を見せて)これは私です。(店員の絵を見せて)これはS1さんです。
T:すみません、カメラはどこですか?
S:あそこです。
T:あちらです。

同様の流れで導入する。

T:すみません、トイレはどこですか。
S2:そこです。
T:そちらです。

T:すみません、エレベーターはどこですか。
S3:ここです。
T:こちらです。

板書

カメラは どこですか。
・・・あちらです。

トイレは どこですか。
・・・そちらです。

エレベーターは どこですか。
・・・こちらです。

展開:どちら

T:S1は先生です。S2さん、S1さんに(事務所の絵カードを見せる)
S2:先生、事務所はどこですか。
S1:事務所はそちらです。
T:事務所はどちらですか。
S2:事務所はどちらですか。

板書

じむしょは どちらですか。
・・・そちらです。

練習

●変換練習

T:ここ
S:こちら
T:そこ
S:そちら
T:あそこ
S:あちら

T:トイレはどこですか。
S:トイレはどちらですか。

●教科書の問題を使って練習する(B4)

文型5:国/会社は〜です

準備物:国籍と名前がわかるプロフィール写真
導入方法:プロフィール写真を見せて、導入する。

導入方法

T:これはキムさんです。キムさんの国は韓国です。
T:これはワンさんです。ワンさんの国は中国です。
T:(国籍に?と書かれたプロフィール写真を見せて)これはジョンさんです。ん〜、お国はどちらですか?
T:(国籍が書かれた写真を見せて)アメリカです。
T:(?カードを見せて)S1さん、お国はどちらですか。
S1:タイです。
T:S2さん、お国はどちらですか。
S2:中国です。
T:S2さん、S3さんに。
S2:お国はどちらですか。
S3:ベトナムです。

板書

おくには どちらですか。
・・・ベトナムです。

T:じゃあ、もう一度。S1さん、お国はどちらですか。
S1:タイです。
T:タイのどちらですか。
S1:バンコク・・・です?

T:S2さん、お国はどちらですか。
S2:中国です。
T:中国のどちらですか。
S2:北京です。

板書

おくには どちらですか。
・・・タイです。

タイの どちらですか。
・・・バンコクです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B6/C2)

●ペアで国を質問し合う練習をする

文型6:〜の〜(〜製の)

準備物:ブランドの物と製造国がわかる国旗の絵カード
導入方法:物と国の絵カードを見せながら、導入する。

導入方法

T:(トヨタの車を見せて)これは車です。
T:(日本の国旗を指して)これは日本の車です。

T:(他の車を見せて)これは車です。
T:(イタリアの国旗を指して)これはイタリアの車です。

同じように、カバンや時計などと国旗を見せて「(国名)の〜」と言う言い方を練習する。

板書

これは イタリアの くるまです。

練習

●文作り

物と国旗の絵カードを見せて文を作らせる。

展開:どこの〜

T:これは何ですか。
S:時計です。
T:これはアメリカの時計ですか。中国の時計ですか。どこの時計ですか。
S:日本の時計です。

板書

これは どこの とけいですか。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B7)

●Q&A

学習者が持っている物を話題に取り上げ、どこの国の物か質問する。

余裕があったら、ブランドの名前は日本語でどうやって言うのか確認するといいと思います。英語と日本語では発音が全然違い物があり、けっこう盛り上がります。

文型7:〜は〜円です

準備物:値段が書いた絵カード
導入方法;値札がついてある服を見せたり、値段が書いてある商品を見せて導入する。

導入方法

はじめに数字の復習をしておくこと。

T:(物と値段が書いてある写真を見せて)これはボールペンです。
T:このボールペンは100円です。

T:これは消しゴムです。
T:この消しゴムは50円です。

T:これは本です。S1さん?
S1:その本は1,200円です。

板書

その ほんは 1,200えんです。

練習

●文作り

物と値段が書かれた絵カードを見せて練習する。

展開:いくら

T:これは時計です。
T:(値段を?カードで隠して)この時計はいくらですか。
T:(値段を見せて)18,000円です。

T:これはカバンです。
T:(値段を?カードで隠して)このカバンはいくらですか。
T:(値段を見せて)25,000円です。

板書

この とけいは いくらですか。
・・・18,000えんです。

練習

●教科書の問題を使って練習する(B8/C3)

●Q&A

学習者が持っている物を取り上げ、値段を聞く。

●ロールプレイ

店員と客のやりとり。

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追加表現
  1. いらっしゃいませ。
  2. すみません。
  3. じゃ、これをください。

追加練習(宿題)

文法の復習や練習に以下のテキストを使用する。

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