この記事の内容
この記事では、日本語の連体詞について紹介しています。
連体詞って何?
連体詞とは名詞(体言)だけに接続する語です。
これだけ聞くと、形容詞も名詞に接続するので「何が違うの?」と思う人がいるかもしれませんが、連体詞は形容詞と違って活用がないのが特徴です。
活用がない語を自立語と言います。
具体例を挙げると「大きな」や「小さな」といった語が連体詞の例です。
以下の例文を見るとわかりやすいでしょう。
形容詞の「大きい」は以下のように活用することができます。
- 大きい家にすみたい。
- 大きく手を降った
- 大きければ、大きいほどいい。
- 昔は大きかったはずの父も、今では小さく見える。
しかし、「大きな」はどうでしょうか?
「大きな家に住みたい」と言うことはできますが、「大きく」や「大きければ」といったように活用することはできませんね。
このように活用がなく、名詞だけに接続する語を連体詞と言います。
覚えよう!
- 連体詞は名詞だけに接続
- 形容詞のように活用しない
連体詞の種類
では、連体詞かどうか、どのように見分ければ良いのでしょうか?
実は連体詞は必ず語尾が「の・る・な・が・た・だ」のいずれかになります。
そのため、連体詞かどうか迷った時はまず、語尾をチェックしましょう。それから、語尾が上記のいずれかに該当する場合は、名詞と接続しているか確認すると良いでしょう。
ちなみに、連体詞の単語例を挙げると次のようになります。
-の | この、その、あの、どの |
---|---|
-る | ある、いわゆる、あらゆる、去る、来たる、いかなる |
-な | 大きな、小さな、新たな、おかしな |
-が | 我が、我らが |
-た / -だ | たいした、たまげた、とんだ |
連体詞を使った例文
次にいくつか、連体詞を使った例文を紹介しておきます。
- この本は私のです。
- ある日、知らない男が家を訪ねてきた。
- いかなる手段を使ってでも、このプロジェクトは成功させなければならない。
- 彼らは新たな冒険へと旅立った。
- 大きなのっぽの古時計。
- 我が国の医療技術は世界でもトップレベルだ。
- 本当に彼はたいした男だよ。
最後に
今回は名詞にだけに接続し、活用しない語「連体詞」について紹介しました。
時々、形容詞と勘違いされている方がいるので、注意しましょう。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
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