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【日本語の文法】初級日本語の格助詞まとめ

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この記事の内容

この記事では、初級日本語で登場する格助詞について紹介しています。

そもそも格助詞って何?

格助詞とは主に名詞(体言)に付いて、その名詞と他の語がどういった関係があるのかを示す助詞を指します。

格助詞には11あり、それぞれ、色々な働きを持っています。

格助詞

が / を / に / へ / と / から / より / まで / で / や /の

それでは、それぞれの格助詞についてどういった働きを持っているのか紹介します。

助詞「が」

初級で登場する助詞「が」の用法は以下の2つです。

  1. 主体:subject
  2. 対象:object
主体:subject
  •  降ります。
  •  咲きます。
  •  やりました。
対象:object
  • 日本語 好きです。
  • テニス 上手です。
  •  飲みたい。



助詞「を」

初級で登場する助詞「を」の用法は以下の3つです。

  1. 対象:object
  2. 起点:starting point
  3. 通過点:passing point
対象:object
  •  飲みます。
  • ご飯 食べます。
  •  買います。
起点:starting point
  •  降ります。
  • 学校 出ます。
通過点:passing point
  •  通ります。
  •  渡ります。

助詞「に」

初級で登場する助詞「に」の用法は以下の6つです。

  1. 時間:time of action
  2. 到着点:the goal toward which things or people move
  3. 存在:existence
  4. 動作の方向:direction of an action
  5. 目的:purpose of movement
  6. 変化:change
時間:time of action
  • 10時 寝ます。
  • 3月 国へ帰ります。
到着点:the goal toward which things or people move
  • 東京 行きます。
  • そろそろ家 帰ります。
存在:existence
  • 机の上 あります。
  • トイレ います
動作の方向:direction of an action
  • 彼女 プレゼントをあげます。
  • 友達 英語を教えます。
目的:purpose of movement
  • 水を買い 行きます。
  • 海へ泳ぎ 行きます。
変化:change
  • 日本語が好き なりました。
  • ギターが弾けるよう なりました。

助詞「へ」

初級で登場する助詞「へ」の用法は以下の2つです。

  1. 方向:direction
  2. 動作の方向:direction of an action
方向:direction
  • 学校 行きます。
  •  帰ります。
動作の方向:direction of an action
  •  まだ彼女のことは話していません。
  • 学校を休む場合は 事務の田中さん 連絡してください。

「動作の方向」は助詞「に」を使って表すことが多いです。

助詞「と」

初級で登場する助詞「と」の用法は以下の2つです。

  1. 一緒に動作をする相手:a partner to do something together
  2. 比較:comparison
一緒に動作をする相手:a partner to do something together
  • 彼女 結婚します。
  • 友達 映画を見ました。
比較:comparison
  • 東京タワー 東京スカイツリー どちらが高いですか。
  • マークさんの国では 4月 10月 どちらが暑いですか。

助詞「から」

初級で登場する助詞「から」の用法は以下の2つです。

  1. 起点:starting point
  2. 材料:materials
起点:starting point
  • 毎日朝9時から 勉強します。
  • 山下さんから 面白い話を聞いた。
材料:materials
  • ワインはぶどうから 作られます。
  • 日本酒は米から 作られます。

助詞「より」

初級で登場する助詞「より」の用法は以下の1つです。

  1. 比較の対象:for comparison
比較の対象:for comparison
  • 日本は韓国より 大きいです。
  • マレーシアは日本より 暑いです。

助詞「まで」

初級で登場する助詞「まで」の用法は以下の1つです。

  1. 終点:ending point of time or place
終点:ending point of time or place
  • 今日は9時まで 働きます。
  • 学校まで 自転車で行きます。

助詞「で」

初級で登場する助詞「で」の用法は以下の6つです。

  1. 動作が行われる場所:place of action
  2. 行事・出来事の場所:place of occurence
  3. 時間の限度:time limit
  4. 手段:means / method
  5. 原因・理由:cause / reason
  6. 材料:materials

たくさんありますが、例文を見るとわかりやすいと思います。

動作が行われる場所:place of action
  • 公園 テニスをします。
  • コンビニ 水を買います。
  • レスラン 食事します。
行事・出来事の場所:place of occurence
  • 川の近く 花火大会があるそうです。
  • 放課後、学校 交流会があります。
時間の限度:time limit
  • あと10分 試験が終わります。
  • あと1年 この学校を卒業します。
手段:means / method
  • 私は箸 ご飯を食べます。
  • 鉛筆 書いてください。
原因・理由:cause / reason
  • 台風 木が倒れました。
  • 人身事後 電車が遅れています。
材料:materials
  • 今日は豆腐 ハンバーグを作ります。
  • この木 椅子を作ります。

助詞「や」

助詞「や」については以下の「初級の並列助詞まとめ」で紹介しています。

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格助詞まとめ表

助詞「が」
  1. 対象:object
  2. 起点:starting point
  3. 通過点:passing point
助詞「を」
  1. 対象:object
  2. 起点:starting point
  3. 通過点:passing point
助詞「に」
  1. 時間:time of action
  2. 到着点:the goal toward which things or people move
  3. 存在:existence
  4. 動作の方向:direction of an action
  5. 目的:purpose of movement
  6. 変化:change
助詞「へ」
  1. 方向:direction
  2. 動作の方向:direction of an action
助詞「と」
  1. 一緒に動作をする相手:a partner to do something together
  2. 比較:comparison
助詞「から」
  1. 起点:starting point
  2. 材料:materials
助詞「より」
  1. 比較の対象:for comparison
助詞「まで」
  1. 終点:ending point of time or place
助詞「で」
  1. 動作が行われる場所:place of action
  2. 行事・出来事の場所:place of occurence
  3. 時間の限度:time limit
  4. 手段:means / method
  5. 原因・理由:cause / reason
  6. 材料:materials
【日本語の文法】助詞「は」と「が」の使い分けまとめ外国人にとって「は」と「が」の使い訳は非常に難しいようですね。 このページでは、どんなとき「は」と「が」を使うのか使い分けをまとめ...